real madridGetty Images

今季7戦全勝…レアル・マドリーの進撃が止まらない!エンバペ8〜9発目、ヴィニシウス超絶ゴラッソなどでレバンテに4得点快勝

23日のラ・リーガ第6節、レアル・マドリーはアウェーでのレバンテ戦に4-1で快勝した。

今季公式戦6試合全勝のマドリーが今回乗り込んだのは、4シーズンぶりにラ・リーガ1部に戻ってきたレバンテのスタジアム、シウター・デ・バレンシアだ。

この一戦、シャビ・アロンソ監督がヴィニシウスではなくロドリゴを先発させるとの予想もあったが、スタメンに名を連ねたのは2試合連続で背番号7の方だった。その一方でシステムは、いつもの4-2-3-1ではなく3-4-2-1を使用。全スタメンはGKクルトワ、DFアセンシオ、ハウセン、カレーラス、MFマスタントゥオノ、バルベルデ、セバージョス、フラン・ガルシア、FWヴィニシウス、ギュレル、エンバペとなった。

雨を多分に吸収した芝生で、立ち上がりこそレバンテのチャンスを許したマドリーだったが、徐々に試合を支配していく。相手のゴール近くでパスをつなぎ、ドリブル突破を試み、ボールを奪われれば即座に奪回して波状攻撃を仕掛ける。21分にはヴィニウスのミドルをGKライアンが横っ飛びで弾き、そのこぼれ球をマスタントゥオノが押し込もうとしたものの、惜しくもクロスバーに阻まれた。

マドリーがレバンテゴールをこじ開けたのは、28分のことだった。ギュレルのペナルティーエリア手前でのボール奪取からすぐ横のバルベルデ、ペナルティーエリア内右のヴィニシウスとボールをつなげる。ヴィニシウスは眼前のDF2枚にドリブル、シュートのコースをどちらも塞がれたと思ったが、意表を突いて右足アウトサイドでシュート! アウト回転がかかった曲線を描くボールは、DF2枚の間を通り過ぎ、ニアを守っていたライアンも一切反応できず、そのまま枠内左に収まっている。アウトサイドキックで、ここしかないというコースを突いた、ゴラッソ(ファインゴール)中のゴラッソだった。

先制したマドリーは、レバンテが前に出てきたことでポゼッションとカウンターを織り交ぜた攻撃にシフト。そして38分に速攻から追加点を奪った。左サイドでボールを持ったヴィニシウスが、右サイドをフリーで走るマスタントゥオノのスルーパス。そのままペナルティーエリア内に侵入した背番号30は、強烈な右足のシュートを枠の右上隅に突き刺している。

2点のリードを得て試合を折り返したマドリー。後半の序盤はレバンテの攻勢を受け、54分に絶好調エヨングに1点を返される。だが61分、マドリーは再び鋭い速攻を仕掛け、ギュレル、マスタントゥオノ、エンバペとボールをつなぎ、ペナルティーエリア内でエンバペがエルヘサバルに倒されてPKを奪取。キッカーのエンバペがセルヒオ・ラモスよろしく、ゴール真正面にパネンカ(チップキック)を決め切ってみせた。

再び2点差としたマドリーは、66分に再びエンバペがゴールを決めた。背番号10は、ギュレルの絶妙な浮き球のスルーパスからDFライン突破。飛び出すライアンもかわして、無人のゴールにボールを流し込んだ。エンバペは今季ラ・リーガ6試合7得点、マドリー公式戦7試合9得点、フランス代表含めれば9試合11得点。

4-1としたマドリーはその後、温存していたチュアメニに、復帰したばかりのベリンガム、さらにはカマヴィンガ、アラバ、ロドリゴも入れて、最後まで攻撃の意志を崩すことなく試合終了までを過ごしている。これで今季成績は公式戦7戦全勝……まさに破竹の勢いである。

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