レアル・マドリーの公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』が、2月1日に行われたラ・リーガ第22節、敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦(0-1)におけるレフェリングを痛烈に批判している。
レアル・マドリーはエスパニョールの堅守をなかなか破れず、85分にカウンターからDFカルロス・ロメロのゴールを許して敗戦。ただマドリーのパフォーマンスが低調で、エスパニョールの守備が映えた試合ではあったが、ムニス・ルイス主審率いる審判団とイグレシアス・ビジャヌエバ氏のVARの振る舞いが物議を醸す一戦でもあった。
後半15分には、その後ゴールを決めることになるロメロが、FWキリアン・エンバペのふくらはぎに足裏でタックルを仕掛けたが退場処分にならなかった。翌日のスペイン『マルカ』と『アス』は1面で当該のファウルの写真を掲載し、それぞれ「これは燃えるぞ」「これはレッドだった」との見出しを打っている。
そしてフロレンティーノ・ペレス会長をはじめとしたレアル・マドリー首脳陣の考えを反映しているとされる『レアル・マドリーTV』も、もちろん黙ってはいなかった。執拗にスペインの審判批判を続ける同TVのコメンテーターたちは、当該の場面についてバルセロナの審判買収疑惑ネグレイラ事件を絡めながら見解を示していた。
「あれは選手を壊す可能性がある攻撃行為だ。まったく嘆かわしい。このネグレイラの手垢がついたリーグで、マドリーはこういったことに耐えなくてはいけないんだ」
「(昨年11月にスペインフットボール連盟会長に就任したラファエル・)ロウサンは、もう動き出さなくてはいけない。彼はこのリーグに何があるのかを知っている。彼は(スペインフットボールの審判を管理する技術委員会会長)メディナ・カンタレホに全権を与えたままだが、カンタレホこそがネグレイラの直接的な後継者なんだ」
『レアル・マドリーTV』のコメンテーターたちはまた、FWヴィニシウス・ジュニオールのゴールが、エンバペのファウルで取り消された場面についても言及。ヴィニシウスがシュートを決める直前、エンバペは首付近をつかんできた相手選手を突き倒したことでファウルを取られていた。
「あのゴールは完全に正当なものだ。PKを取らず、なおかつゴールまで取り消されるなど……。エンバペはただDFを離そうとしただけなんだぞ」
「この試合のレフェリングは恥ずべきものであり、事態は非常に深刻だ。カンタレホのプランを遂行した人たちを祝福するよ。彼らはマドリーから勝利を奪うという目的を達成したのだから」
なおレアル・マドリーは通常、試合後に『レアル・マドリーTV』やミックスゾーンで選手たちにインタビューを受けさせるが、今回は誰にも話させなかった。