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レアル・マドリー、おなじみの劇的勝利でコパ準決勝進出!20歳FWゴンサロが93分に魂のヘディング弾を突き刺す

レアル・マドリーは5日にコパ・デル・レイ準々決勝、敵地ブタルケでのレガネス戦に臨み、3-2の勝利を飾った。

前試合、ラ・リーガ第22節エスパニョール戦で予期せぬ敗戦を喫したマドリー。今回のレガネス戦の後には、アトレティコとのラ・リーガ首位決戦ダービー、マンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグ・プレーオフを控えているが、状況は芳しいとは言えない。この5日間でリュディガー、アラバまで負傷離脱し、純粋なセンターバックはほぼ全滅状態となってしまった。

アンチェロッティ監督はこのレガネス戦、センターバックにラウール・アセンシオ(21)と同じくBチーム所属のハコボ・ラモン(20)を登用。全スタメンはGKルニン、DFバルベルデ、R・アセンシオ、ハコボ、メンディ、MFモドリッチ、チュアメニ、ブラヒム、FWギュレル、エンドリッキ、ロドリゴで4-3-3のシステムを使用している(ベリンガム&エンバペは温存で招集外)。

前半、マドリーは立ち上がりにレガネスの攻勢を許したものの徐々に主導権を握っていく。モドリッチを中心としたビルドアップで、ブラヒム&ロドリゴが位置する左サイドから相手のDF陣を切り崩していった。

マドリーが先制点を決めたのは18分のことだった。左サイドのロドリゴが内に切れ込むと、レガネスの選手たちを引きつけてから、守りが手薄となったペナルティーエリア手前右に横パス。そこに走り込んだがモドリッチがワンタッチでボールを前に出してエリア内に入り込むと、すぐさま右足でトゥキックを放ち、GKソリアーノを破っている。

リードを得たマドリーは、25分に再びロドリゴを起点としてゴール。背番号11が再び左サイドから横パスを送ると、ブラヒム&ギュレルが連係プレーを見せ、ブラヒムがコントロールしようとしたボールがタピアに当たってペナルティーエリア内に。このこぼれ球にいち早くした反応したエンドリッキが、左足のシュートを突き刺した。

このままマドリーが勝負を決めるかに思えたが、今季ラ・リーガでバルセロナ、アトレティコ・マドリーを打ち破っている“ジャイアントキラー”レガネスは、やはり一筋縄ではいかない。ホームチームは39分、フアン・クルスが放ったシュートがハコボのハンドを誘発してPKを獲得。フアン・クルス本人がシュートを決め切り、レガネスが1点差に詰め寄って試合は折り返しを迎えた。

アンチェロッティ監督はハーフタイムにロドリゴとの交代でヴィニシウスを投入。迎えた後半、マドリーはレガネスのDF陣にとっては悪夢のような、ヴィニシウスの圧倒的切れ味のドリブルから3点目を狙う。が、なかなかスコアを動かすことができずにいると、逆にレガネスが同点弾を決めた。59分、再びボックス内に入り込んだフアン・クルスがシュートを放ち、メンディに当たってコースが変わったボールが枠内に収まった。

マドリーはその後も、ヴィニシウスやブラヒムの個人技からチャンスを創出していくが、最後の詰めで精度を欠き続ける。アンチェロッティ監督は76分にギュレルをセバージョス、83分にエンドリッキ&メンディをゴンサロ(Bチームの20歳FW)&フラン・ガルシアに代えて、さらなる前傾姿勢でレガネスを攻め立てた。

すると延長戦突入間近の93分、マドリーが“らしい”劇的ゴールを決めた。バルベルデとの連係からペナルティーエリア内右に侵入したブラヒム(この日はコンスタントに好プレーを連発していた)が左足でクロスを送ると、ニアサイドのゴンサロが反応。その場で高く飛び上がり、体を捻りながら渾身のヘディングシュートを放って、見事ネットを揺らした。マドリーが下部組織出身選手の活躍で、コパ準決勝進出を決めている。何よりも、これからビッグマッチが続く中で延長戦を回避できたのは、とてもポジティブと言えそうだ。

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