レアル・マドリーは3日にコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のベスト32、アウェーでのカセレーニョ戦に臨み、1-0勝利で次ラウンドに駒を進めた。
マドリーにとって今季初めて戦うコパの試合。その対戦相手はエストレマドゥーラ州カセレスに拠を構える、RFEF2部(スペインリーグ実質4部)のカセレーニョだ。マドリーは地理的に飛行機を使わず、バスに3時間乗ってカセレスに到着している。
アンチェロッティ監督はやはりローテーションを採用し、GKルニン、DFルーカス・バスケス、ミリトン、ナチョ、オドリオソラ、MFセバジョス、チュアメニ、カマヴィンガ、FWアセンシオ、ロドリゴ、アザールをスタメンで起用。4部チーム相手ならば十分過ぎるメンバーのように思えたが、蓋を開けてみれば苦戦を強いられることになる。
前半んマドリーは劣悪なピッチコンディションとカセレーニョのハイプレスに苦戦。付け焼き刃の連係で攻撃の創造性を欠いたこともあり、セバジョスのミドルやミリトンの力ないヘディング以外シュートらしいシュートはほとんど打てず、スコアレスのまま試合を折り返す。
アンチェロッティ監督はハーフタイム、ミリトンとチュアメニを下げてリュディガーとバルベルデを投入。さらに51分には今季初先発を果たしたオドリオソラが負傷でプレー続行不可能となり、代わりにバジェホもピッチに立っている。
だが選手交代も空しく、マドリーはその後も攻めあぐね続ける。アンチェロッティ監督は68分にまたも出場機会を生かせなかったアザールを下げ、期待の若手FWアルバロ・ロドリゲスをトップチームデビューさせた。そしてその直後の69分、マドリーはロドリゴの個人技によってついに先制点を獲得。ブラジル代表FWはペナルティーエリア左隅から2人をかわしながらエリア内左に侵入。流れるような動作で右足を軽やかに振り抜くと、ボールは対角線上の枠内右隅に収まっている。
アンチェロッティ監督は81分に最後の交代カードを切り、アセンシオをアリバスに代えて守備を強化。マドリーは1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、苦戦こそしたものの順当にベスト16に歩を進めている。




