レアル・マドリーは10日、公式声明でもってクラブ・ワールドカップに参加する意思を改めて表明している。
クラブ・ワールドカップは2025年6〜7月に行われる次回大会から32クラブで争われる。現在、参加クラブはFIFA(国際フットボール連盟)と放映権収入などの参加報酬について交渉を行なっているが、そうした中でアンチェロッティ監督の発言した内容が、大きな物議を醸すことになった。
イタリア人指揮官は母国『イル・ジョルナーレ』とのインタビューで、次のように発言したのだった。
「FIFAはそのトーナメントに参加する選手たち、クラブのことを忘れている。レアル・マドリーが行う1試合は2000万ユーロの価値があるのに、FIFAは全大会を通じて、その額だけを私たちに支払おうとしているんだ。ネガティブなことだよ」
「私たち同様に、ほかのクラブもこの大会への招待を拒絶するだろうね」
この発言が全世界を駆け巡ると、その後レアル・マドリーが火消しに走った。公式声明でもって、クラブW杯参加を取り止めることがないと強調している。
「レアル・マドリーが、FIFAの組織する新たなクラブ・ワールドカップ参加を疑問視したことは一切ありません。そのことをここに表明します」
「従って私たちのクラブは予定通りその公式大会に臨む所存です。世界中にいる何百万人ものファンに新たなタイトルを獲得する夢を見てもらうため、誇りと最大の期待でもって戦います」
なおアンチェロッティ監督はその後SNSを通じ、意図したように伝わっていなかったとして自身の発言を訂正した。
「『イル・ジョルナーレ』の私のインタビューについて、クラブW杯に関する自分の言葉は望んでいたように解釈されなかった。私はそのトーナメントを戦う可能性を否定したかったわけではない。レアル・マドリーと偉大なタイトルのために戦い続ける、大きなチャンスだと捉えているよ」
クラブ・ワールドカップ参加が決まっているクラブは、以下の通り。
■欧州
チェルシー(イングランド)
レアル・マドリー(スペイン)
マンチェスター・シティ(イングランド)
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
パリ・サンジェルマン(フランス)
インテル(イタリア)
ポルト(ポルトガル)
ベンフィカ(ポルトガル)
ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
ユヴェントス(イタリア)
アトレティコ・マドリー(スペイン)
RBザルツブルク(オーストリア)
■南米
パルメイラス(ブラジル)
フラメンゴ(ブラジル)
フルミネンセ(ブラジル)
リーベル・プレート(アルゼンチン)
■北中米
モンテレイ(メキシコ)
シアトル・サンダーズ(アメリカ)
クルブ・レオン(メキシコ)
パチューカ(メキシコ)
■アジア
アル・ヒラル(サウジアラビア)
浦和レッズ(日本)
蔚山HD(韓国)
■アフリカ
アル・アハリ(エジプト)
ウィダード(モロッコ)
エスペランス(チュニジア)
マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)
■オセアニア
オークランド・シティ(ニュージーランド)


