PSG Real MadridGetty Images

レアル・マドリーを圧倒したPSG、エンバペの後半AT弾で先勝!CLベスト8に近づく

15日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、パルク・デ・プランスでのパリ・サンジェルマン(PSG)対レアル・マドリーは1-0でPSGの勝利に終わった。

欧州で最も成功をつかんでいるレアル・マドリーと、かつての彼らのような大型補強を繰り返して存在感を増し続けるPSGの対決。両チームのゲームプランは、予想通りと言えば予想通りだった。

負傷明けのベンゼマを強行的に出場させたマドリーは、いつも通りピッチ中央やや下り目でブロックを形成。そこからベンゼマのインテリジェンスとヴィニシウスの突破力を生かす縦に速い攻撃を狙った。しかしPSGは、現在首位をひた走るラ・リーガの対戦相手とはやはり異なる。マドリーはPSGにあえてボールを持たせるというより、狙い通りにボールを奪うことができず、ゴール前への後退を強いられてしまう。とりわけ今夏獲得が濃厚のエンバペの個人技に、対面するカルバハルは手を焼き続けた。

前半のPSGは惜しいチャンスも手にしていった。まず5分、見事な切り返しでカルバハルをかわしたエンバペがグラウンダーのクロスを送り、フリーのディ・マリアが合わせたもののボールはクロスバーの上へ。また16分にはメッシの浮き球からエンバペが最終ラインを突破したが、シュートはGKクルトワのセーブに遭っている。

対するマドリーは、もう使わなくなっていたハイプレスを駆使するなどどうにか足掻こうとするが、効果は上がらない。前半、唯一ゴールに近づいたのは45分、CKからカセミロが放ったヘディングシュートだが、ボールは枠の左に逸れている。

スコアレスのまま迎えた後半、相変わらず攻勢を見せるPSGは50分、ペナルティーエリア内に侵入したエンバペがシュートまで持ち込んだが、またもクルトワの好セーブに阻まれる。その10分後には、エンバペがカルバハルに倒されてPKを獲得したが、キッカーのメッシのシュートもマドリー守護神に弾かれた。

防戦一方ながら何とか無失点を維持するマドリーは72分、カルバハルとアセンシオとの交代でルーカス・バスケスとロドリゴを投入。一方のPSGは73分にディ・マリアを下げてネイマールをピッチに立たせた。その後は少し流れが変わって、マドリーがボールを保持してPSGが速攻を狙う展開に。アンチェロッティ監督は82分、ヴィニシウスとモドリッチとの交代でアザールとバルベルデも投入し、さらに流れを引き寄せようと試みた。

しかし試合終盤は再びPSGの攻勢が目立つように。そしてアディショナルタイム3分、エンバペがついにチャンスを物にした。フランス代表FWは左サイドからマドリーDF2枚をかわしてペナルティーエリア内に切れ込み、右足のシュートでクルトワを破った。試合は、そのまま終了のホイッスルが吹かれている。なおサンティアゴ・ベルナベルを舞台としたセカンドレグは3月9日に行われる。

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