barcelona real madridGetty Images

ひたすら勝負に徹したバルセロナがコパ・クラシコ先勝!オウンゴールで先制後、レアル・マドリーの反撃を後方に引いて守り切る

2日に行われたコパ・デル・レイ準決勝ファースレグ、レアル・マドリー対バルセロナは1-0でバルセロナが勝利を収めた。

1月15日のスペイン・スーパーカップ決勝以来となる今季3回目のクラシコ。あの一戦ではバルセロナが抜群のパフォーマンスを見せて3-1完勝を収めたが、状況は変わりつつある。ラ・リーガで首位を独走するチャビ監督のチームは、マンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ・プレーオフに敗れ、さらにラ・リーガ前節アルメリア戦にも敗北。勝ち点差を7に縮めて逆転優勝の可能性をわずかながら見出したマドリーは、キーマンが立て続けに負傷離脱した彼らをこの試合で打ち負かして、その士気をさらに下げることを目指す。

今回のクラシコの立ち上がりは、まさに潰し合いといった様相に。互いに激しくハイプレスを仕掛けてビルドアップを阻み、明確な決定機が生まれる可能性はほぼ皆無だった。

その中で中盤にカマヴィンガ、モドリッチ、クロース、前線にヴィニシウス、ベンゼマ、バルベルデを揃えたマドリーは、無理にでもシュートまで持ち込んでいったものの枠を捉えられないかオフサイドの餌食となっていった。対してペドリ、レヴァンドフスキ、デンベレと攻撃陣で最も影響力のある3選手を欠き(守備陣ではクリステンセンも欠場)、中盤にフレンキー・デ・ヨング、ブスケツ、ケシエ、前線にハフィーニャ、フェラン・トーレス、ガビを並べたバルセロナは、ボールを持っても攻撃の形すら見出せないようなプレーに終始している。

自分たちでチャンスを生み出せないならば、相手のミスを生み出せばいい……。バルセロナは25分、高い位置でカマヴィンガからボールを奪い、そこから先制に成功した。ガビのプレスからスローイン受けたカマヴィンガがボールをこぼすと、F・トーレスが拾ってすぐさまケシエにスルーパス。DFラインを抜け出したコートジボワール代表MFのシュートはクルトワに弾かれたものの、ナチョとともに急いでカバーリングに入ったミリトンが誤ってこぼれ球を枠内に押し込んだ。線審はフラッグを上げたものの、VAR介入の結果、オフサイドは取り消されている。

ビハインドを負ったマドリーは、ハイプレスから一転してピッチ中央やや下り目で守備ブロックを形成するバルセロナを崩すことができない。前半残り、唯一惜しかったチャンスは41分のもの。クロースの抜群のアーリークロスからカルバハルがペナルティーエリア内右に侵入してダイレクトシュートを放ったが、これはミートさせられず枠に飛ばせなかった。前半は0-1で終了。レアル・マドリーのシュート数が5本(枠内ゼロ)であったのに対して、バルセロナのシュート数はケシエのあの1本のみだった。

後半になっても状況は変わらず、マドリーが攻めてバルセロナが堅守を見せる展開。ポゼッションフットボールを哲学とするバルセロナだが、今回は完全に割り切って、まるで“ゴール前にバスを置く”かのような守備を見せる。勝負に徹するバルセロナを崩せないアンチェロッティ監督は67分、ナチョを下げてロドリゴを投入。カマヴィンガをナチョの代わりに左サイドバック、バルベルデをカマヴィンガの代わりにインサイドハーフ、ロドリゴをバルベルデの代わりに右ウィングとした。対するチャビ監督は69分、ハフィーニャをアンス・ファティと交代させている。

アンチェロッティ監督は73分にクロースも下げてチュアメニを入れる。しかし4-5-1で守るバルセロナを相手にして、手応えのある崩しは一向に見せられない。アンチェロッティ監督は89分、モドリッチの代わりに18歳の新星アルバロ・ロドリゲスもピッチに立たせた。が、離脱者や自分たちの調子の悪さを飲み込み、結局ひたすら勝負に徹して堅守を見せるバルセロナが、マドリーの攻撃は跳ね返し続けて1点リードを守り切った。なおバルセロナホームでのセカンドレグは、4月5日に行われる。

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