BrahimGetty Images

レアル・マドリー、ブラヒムらの活躍で4部アランディーナを破り国王杯ベスト16進出…ギュレルがついにデビューを果たす!

7日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦、レアル・マドリーはアウェーでのアランディーナ戦に3-1で勝利した。

昨季コパ王者のレアル・マドリーがベスト32からついに登場。初戦の相手はマドリー州の真上、カスティージャ・イ・レオン州にある人口約3万人の町アランダ・デ・ドゥエロに拠を構えるアランディーナ(スペインリーグ4部所属)だ。アランダ・デ・ドゥエロの市役所は東方三賢者の日に行われるこの一大イベントを前に、15万ユーロを投じてスタジアムの収容人数を5000人から1万5000人に増やし、さらに劣悪だったピッチコンディションの可能な限りの改善を試みている。

レアル・マドリーのアンチェロッティ監督は予想通り普段控えの選手たちやBチームの選手たちを中心にスタメンを構成し、そしてマドリー加入から3度の負傷に苦しんだ18歳アルダ・ギュレルをついにデビューさせた。先発させた11人はGKケパ、DFヴィニシウス・トビアス、アルバロ・カリージョ、ナチョ、フラン・ガルシア、MFセバジョス、カマヴィンガ(負傷明け)、ニコ・パス、ギュレル、ブラヒム・ディアス、FWホセル。

前半、レアル・マドリーはボールを保持してゴールを狙うも、アランディーナの秩序立った守備をなかなか崩し切ることができない。その中で、存在感を放ったのはギュレルだった。トルコの新たなる天才レフティーはまず14分、ペナルティーエリア内右から流麗なモーションでシュートを放ち(GKがセーブ)、さらに18分に迎えたエリア手前左からの直接フリーキックではよく曲がるシュートを左ポストに直撃させている。ギュレルはそのボールを扱う技術の高さを見せつけたただけでなく、チームメートに向けて積極的にボールを出すべき場所を指示し、その性格・意思の強さも示していた。

だがレアル・マドリーはギュレル、ブラヒムらが個々の力で勝ってもやはり急造のスタメンでは連係が拙く、0-0のまま試合を折り返す。彼らがスコアを動かしたのは、後半開始から9分後のことだった。ブラヒムがペナルティーエリア内左に入るや否やビトロに足を刈られてPKを誘発。キッカーのホセルが、この冷静にシュートを決め切っている。

レアル・マドリーは先制点から1分後に加点。ペナルティーエリア内、混戦の中でブラヒムがパスを受けると、左足でボールをトラップし、すかさず右足でシュートを放ちネットを揺らした。リードを2点に広げた。

リードを2点に広げたアンチェロティ監督は、59分にカマヴィンガ、ギュレルを代えてバルベルデ、ロドリゴを投入。さらに69分にはニコ・パスをマリオ・マリンに交代した。終盤、レアル・マドリーはホセルらが決定機を迎えたが3点目を決め切れず。しかしながらアディショナルタイムに入ると、右サイドを突破したブラヒムの折り返しからロドリゴが右足のシュートを沈めて勝負を決めている(ロドリゴは今季公式戦22試合で11得点)。ブラヒムはPK獲得、ゴール、アシストと、この試合における主役級の活躍を披露した。

しかしながら終了間際のアディショナルタイム3分には、アランディーナがスタジアムに集まった1万5000人を大歓喜させる、クラブ史に深く刻まれる記念すべきゴールを記録。ラリー・カブラルがペナルティーエリア内右でF・ガルシアを突破し、折り返したボールがナチョのオウンゴールを誘発した。昨季コパ王者レアル・マドリーは、アランディーナに記憶に残るゴールを最後に許して、ベスト16進出を果たしている。

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