レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、まもなく同クラブを後にするのかもしれない。スペイン『マルカ』が報じている。
26日のコパ・デル・レイ決勝バルセロナ戦を、延長戦の末に2-3で落としたマドリー。チャンピオンズリーグに続きメジャータイトルを逃した格好だが、アンチェロッティ監督の退任・解任の可能性が高まっている。
『マルカ』電子版が現地時間27日に報道したことによれば、アンチェロッティ監督とフロレンティーノ・ペレス会長は「今後数時間でなければ数日中に」話し合いの場を持つことになる模様。アンチェロッティ監督はマドリーとあと1年契約を残しており、「マドリーを最優先」としている状況は変わらないようだが、同紙は来季もチームを率い続けることが難しいとの見解を記している。
「バルセロナ戦の惜しい負け方は、イタリア人指揮官が継続してチームを率い、残り1年の契約を全うする上でプラスに働く要素かもしれない。しかし(マドリー内の)雰囲気と感触的には、そうはならなそうだ」
『マルカ』はまた、レアル・マドリーおよびアンチェロッティ監督の決断を、レヴァークーゼンのフェルナンド・カロCEOとシャビ・アロンソ監督が注意深く見守っているとも記載。X・アロンソ監督はマドリー後任指揮官の最有力候補ともされるが、カロCEOは先に「X・アロンソとは紳士協定を結んでいる。それは彼がプレーしたクラブから誘いがあれば、私たちは話し合いのテーブルにつき、退団の邪魔は何もしないというものだ」と話していたが、その紳士協定に準ずる必要が生じるかもしれない。
加えて、X・アロンソ監督以外のアンチェロッティ監督の後任候補には、レッドブル・グローバルフットボール部門責任者ユルゲン・クロップ氏も挙げられている様子。『マルカ』によれば、同氏に対しては「レアル・マドリーと推定される」クラブが2回ほど連絡を取り、現場復帰する意思がないかを問い合わせたという。ただ現状、クロップ氏の代理人は、今後もレッドブルのために尽くしていく意思を示しているとのことだ。
なお退任・解任が濃厚とみられるアンチェロッティ監督は、ブラジル代表監督に就任する可能性もいまだ残されているようだ。ブラジル代表はアル・ヒラルのジョルジェ・ジェズス監督招聘に近づいているとされていたが、レアル・マドリーとアンチェロッティ監督が道を分かつ可能性が浮上したため、その話は流れたとみられている。『マルカ』は「イタリア人指揮官は(ブラジル代表と)何も約束していないが、彼らが自分を待っていることは把握している」と記している。
なおアンチェロッティ監督が退任・解任の場合、マドリーは6月15日開催のクラブ・ワールドカップに異なる指揮官とともに臨むことになるようだ。
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