19日のラ・リーガ第20節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのラス・パルマス戦で4-1の快勝を収めた。カルロ。アンチェロッティ監督は、ラ・リーガ首位に浮上したことを喜んでいる。
開始1分にラス・パルマスの先制点を許したマドリーだったが、その後にゴールショーを披露する。まず18分、ロドリゴのPK奪取からエンバペが同点弾を決め、23分にはブラヒムのゴールで逆転。また36分にはロドリゴの横パスからエンバペが繊細なワンタッチシュートで再びネットを揺らし、さらに57分にはフラン・ガルシアのグラウンダーのクロスからロドリゴが加点している。
そのほかエンバペ、ベリンガム、バルベルデのゴールがオフサイドで取り消されるなど、終始優勢に試合を進めて勝利をつかんだマドリーは、前日にレガネスに敗れたアトレティコ・マドリーを抜き去りラ・リーガ首位に浮上。試合後会見に出席したアンチェロッティ監督は、クラシコ大敗後の批判の中で首位に立ったことについて、冗談気味に「混乱している」と語った。
「フットボールとはこういうものなんだ。私は、少し混乱しているよ。私たちはひどいプレーをしていると言われてきたが、それなのに首位に立っている。今日は素晴らしいクオリティーとプレーに臨む姿勢が伴った完璧な試合だった」
「私たちは良いプレーを見せるときもあれば、あまり良くないときもある。しかし、ひどいプレーをしているというのは……。チームは努力し続けているが、それでも均衡や団結心を欠いてしまうときがある。だが、誰も完璧ではないんだよ。今現在、スーパーなチームは存在しない。私たちは選手たちの特徴生かしてプレーしていくだけだ」
アンチェロッティ監督はまた、左サイドではなく中央で起用し続けるエンバペを「世界最高のセンターフォワード」と形容した。
「エンバペは世界最高のセンターフォワードだよ。以前はあのポジションでプレーできるのか疑われていたがね。彼はサイドよりも中央で快適でプレーできる。あそこならばマークを外す動きを生かすことができるからだ。その動きは、唯一無二だよ」
その一方で、クラシコ大敗により“最も厳しい1週間”を過ごしたのではと問われたイタリア人指揮官は、次のように返答した。
「最も厳しい1週間、というわけではなかった。確かにクラシコで負ければ辛いがね。困難にぶつかったときには前に進むために自省をして、ポジティブにならなければならない」




