carlo ancelottiGetty Images

アンチェロッティ「ポゼッションはもうそこまで流行していない。フットボールはよりバーティカルなものになっている」

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、ここ最近のフットボールの流行について語った。

アンチェロッティ監督は、レアル・マドリー指揮官に復帰してラ・リーガ&チャンピオンズリーグ優勝を果たした昨季から、ベルティカルというスペイン語を多用。その意味は英語でバーティカルで、日本語では縦、垂直など、よりゴールに向かって直線的なプレーを意味している。

11日のラ・リーガ第5節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのマジョルカ戦を前に会見に出席したイタリア人指揮官は、現代フットボールの主流がかつてバルセロナを中心に大流行したポゼッションフットボールから、技術ほかフィジカルも必要なベルティカルなものになりつつあるとの見解を示す。

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「これまで(ポゼッションが)流行としてあったのかもしれない。だがフットボールは変わってきていて、よりベルティカルなものとなっている。ポゼッションのフットボールは、数年前に比べればそこまで流行していない」

マドリーは昨夏にMFエドゥアルド・カマヴィンガとDFダヴィド・アラバ、今夏にDFアントニオ・リュディガーとMFオーレリアン・チュアメニと技術はもちろんフィジカルも際立つ選手たちを獲得しているが、それはアンチェロッティ監督のような認識があってのことなのかもしれない。

アンチェロッティ監督はフィジカルの話に関係して、ローテーションを採用する基準についても言及。フィジカルが消耗する選手たちを休ませる基準は、とどまることなく発達するテクノロジーによるデータ、それとも自分自身の目のどちらで決めるのだろうか。

「フィジカルも技術も凄まじい量のデータが存在する。もちろん、それも頭に入れておかなくてはならないが、最終的に確認するのは私の両目だ。私の目が選手が疲労していると感じ、データも同じことを言っているならば、選手は休むことになる。もし選手の状態に問題はないと私が感じて、データが疲労していると言うならば、選手はプレーすることになる」

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