レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が6日、『YouTube』番組「PoretCast di Giacomo Poretti」のインタビューで、自身が出会った最高の選手などを明かした。
これまでユヴェントスやミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、バイエルン、レアル・マドリーなど欧州各国の強豪を率いて史上初の欧州5大リーグ制覇を達成、チャンピオンズリーグも史上最多5度の優勝を誇るアンチェロッティ監督。そんな名将は、イタリアの著名コメディアンであるジャコモ・ポレッティ氏の番組に出演。ロングインタビューの中で、自身がキャリアで出会った最高の選手を問われると、3人の名前を挙げた。
「私は(ディエゴ)マラドーナと対戦したが、彼はフェノーメノ(怪物)だったよ。(ミシェル)プラティニとも対戦し、異なるタイプの選手だったが、彼も偉大な選手だった。そして私が指導した(ジネディーヌ)ジダンは、極めて偉大な才能を持った選手だったね」
続いてイタリア人指揮官は、ジャコモ氏に「コイツはダメだと思うくらい一番下手だった教え子」を問われると、こう語っている。
「私はエヴァートンで指揮を執ったことがあるが、エヴァートンにはフェノーメノがいたわけではない。バイエルン・ミュンヘンやチェルシー、ミランやユヴェントスの選手で? 下手な選手はいるよ。だがそれは言えない。いるけどね(笑)」
「しかしフットボールにおいては、クオリティのある選手も必要だが、他の選手も必要だ。成功を収めるにはクオリティと努力、献身性をうまく組み合わせなければならない。クオリティが豊富でも、努力がゼロなら勝てないんだ。そしてクオリティがゼロでは、いくら献身的に努力しても勝てない。1つのチームにおいて、偉大な才能だけでなく、クオリティが劣ってもチームのためにプレーし、献身的に戦ってくれる選手が必要だ。フットボールのゲームはそれほど複雑なものではないよ」
