22日のラ・リーガ第29節、サンティアゴ・ベルナベウを舞台としたレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーは3-2でレアル・マドリーの勝利に終わった。
首位バルセロナとは暫定で勝ち点7差……1敗でもすればラ・リーガ優勝争いで絶望的な状況に追い込まれるレアル・マドリーと、ラ・リーガ優勝争いからはすでに脱落しており、決勝まで進出したコパ・デル・レイと準々決勝まで勝ち進むチャンピオンズリーグに集中するアトレティコ。状況は違えど、自分たちがスペイン首都を代表するクラブという誇りのためにも、1年中バルで言い争っているサポーターのためにも、地元のライバルを打ち破りたい気持ちは変わらない。
レアル・マドリーのアルベロア監督は負傷明けのエンバペとベリンガムをベンチに置き、さらにトレントも控えとして代わりにカルバハルを起用(一部報道ではトレント控えは遅刻した罰とも)。全スタメンはGKルニン(クルトワは負傷)、DFカルバハル、リュディガー、ハウセン、フラン・ガルシア、MFバルベルデ、チアゴ・ピタルチ、チュアメニ、ギュレル、FWブラヒム、ヴィニシウスで、4-3-3のシステムを使用している。
試合はいつも通り、レアル・マドリーがボールを保持して攻め込み、アトレティコが堅守速攻で対応する展開に。アトレティコはジュリアーノがMFとDFラインを行き来して、4-4-2から5-3-2になるいつもの可変システムでレアル・マドリーの攻撃を受け止めようとした。が、マンチェスター・シティを打ち破るなど、チームとしての攻撃も機能し始めたレアル・マドリーは、そんなアトレティコを相手に幾度もチャンスを生み出していった。
レアル・マドリーは左サイドからはヴィニシウスがドリブルで切り崩し、中央と右サイドではカルバハル、ブラヒム、バルベルデ、チアゴ・ピタルチ、チュアメニが流動的にポジションを変えながらアトレティコのマークを撹乱していく。最初に決定機を手にしたのは9分、バルベルデが右サイドを駆け抜け、そのままペナルティーエリ内に入り込みシュートを放ったが、これは右ポストに当たる。また22分にはギュレルの右CKにリュディガーが右足で合わせるも、ゴールラインを割る直前にジュリアーノにクリアされた。マドリーはその後もヴィニシウス、ギュレルらがアトレティコゴールにシュートの雨を降らしていった。
その一方で、アトレティコも単発ながら相手ゴールに深く食い込む場面をつくっていく。まず9分、グリーズマンの横パスからマルコス・ジョレンテがシュートを打つも、これはルニンのセーブに遭う。そして33分に迎えた2回目の決定機で、彼らはベルナベウを沈黙させることに成功した。ルジェーリのクロスをニアに飛び込んだジュリアーノがヒールで後方に送る。そこに飛び込んだルックマンが、右足のシュートでマドリー守護神を破った。ビハインドを負ったレアル・マドリーは、同点に追いつけないまま試合を折り返す。
だが迎えた後半、レアル・マドリーの“逆転の精神”を発揮した。同点に追いついたのは52分のこと。ペナルティーエリア内でブラヒムがハンツコに倒されてPKを獲得し、キッカーのヴィニシウスが冷静にシュートを決め切る。さらに55分にはルジェーリの精度が狂ったバックパスを起点に、ペナルティーエリア内でボールを持ったバルベルデが右足アウトサイドのシュートを決め切り、スコアをひっくり返した。バルベルアはここ5試合6ゴールと、その得点能力を爆発させている。
アルベロア監督は64分に交代カードを切り、カルバハル、チアゴを下げてトレント、エンバペをピッチに立たせる。67分にはモリーナに強烈なミドルシュートを突き刺され、スコアをタイに戻されたレアル・マドリーだったが、その勢いは止まらない。72分にはヴィニシウスのこの日2点目で勝ち越しに成功。右サイドのトレントのサイドチェンジをペナルティーエリア手前左で受けたブラジル人FWは、対角線上に右足のシュートを放ち、ムッソを破っている。
アルベロア監督は74分に再び交代カードを切り、ギュレルとブラヒムをベリンガムとカマヴィンガに代える。しかし、その3分後には予期せぬ逆境が……。バルベルデが因縁の相手バエナに対して強烈なタックルを見舞い、一発レッドで退場となった。
数的不利に立たされたレアル・マドリーだったが、ヴィニシウスをカレーラスに代えて守備力を強化し、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。ラ・リーガ前半戦、2-5で大敗したダービーのリベンジを、しっかりと果たした格好だ。
レアル・マドリーはラ・リーガ3連勝で首位バルセロナとの勝ち点4差を維持している。




