レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、DFラウール・アセンシオと面会したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
ラウール・アセンシオは2月25日のコパ・デル・レイ準決勝1stレグ、敵地レアレ・アレナでのレアル・ソシエダ戦(1-0勝利)で、一部観客から「アセンシオ死ね」とのチャントを受けた。審判は一時試合を中断して、ヘイトクライムに該当するチャントを止めるようアナウンスさせ、またカルロ・アンチェロッティ監督は「彼はイエローカードを受けており、(チャント)の影響を受けていた」としてハーフタイムに同選手を交代させていた。
『マルカ』によれば、この事態を受けたフロレンティーノ・ペレス会長は、ラウール・アセンシオと面会したようだ。ペレス会長は難しい日々を過ごす22歳DFに対して、クラブが全面的に支持していく意思を伝えるとともに、何か行動を起こしていくことを約束したという。
なお、ラウール・アセンシオがこのような脅迫めいたチャントを受けたのは、レアル・ソシエダ戦が初めてではない。2月15日に行われたラ・リーガ、敵地エル・サダールでのオサスナ戦(1-1)でも、一部観客が同選手に対して「アセンシオ、勇敢だ、勇敢だな、クソ野郎」「アセンシオ死ね」とのチャントを歌っていた。
ラウール・アセンシオに向けてそのようなチャントが歌われている理由は、未成年の性行為映像を流布した疑いがあるためとされる。2023年、当時レアル・マドリーの下部組織に在籍していた3選手が未成年との性行為を無断で撮影した罪に問われて(いずれもすでにクラブを退団)、ラウール・アセンシオは性行為や撮影に関与したわけではないものの、その映像を許諾なしで第三者に見せた疑いが持たれている。先にラウール・アセンシオの弁護士は裁判所に対して、同選手を嫌疑の対象から外すよう求めたが却下されていた。




