現地時間10日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は準々決勝のファーストレグが行われ、PSGはホームのパルク・デ・プランスにバルセロナを迎えた。
PSGはハキミを出場停止で欠き、代役のムキエレも直近のリーグで負傷したため、右サイドバックにマルキーニョスを起用。中盤はヴィティーニャ、ファビアン・ルイス、イ・ガンイン、前線にはエムバペ、アセンシオ、デンベレの3人が並んだ。
一方のバルセロナは直近のリーグ戦からアラウホとデ・ヨングが先発に復帰。前線にはレヴァンドフスキ、ラフィーニャ、そしてヤマルが並んだ。
立ち上がりからホームのPSGがボールを保持してバルセロナ陣内に攻め込み、バルセロナはなかなかボールが繋げず我慢の時間帯が続く。PSGはエムバペとヌーノ・メンデスが絡む左サイドを中心にバルセロナゴールへと迫り、セカンドボールも拾って立ち上がりのペースを握った。
しかし、徐々にバルセロナもレヴァンドフスキにボールが入るようになり、ラフィーニャとヤマルが前を向いて仕掛ける形を作れるようになる。23分にはラフィーニャのミドルシュートが枠を捉えるが、これはGKドンナルンマが横っ飛びではじいた。
試合が動いたのは37分、レヴァンドフスキが右サイドに展開し、受けたヤマルが左足アウトサイドでゴール前にクロスを入れる。これは走り込んだレヴァンドフスキの手前でGKドンナルンマが飛び出してパンチングでしのぐが、こぼれ球を拾ったラフィーニャが押し込みバルセロナが先制する。
1点ビハインドで後半を迎えたPSGは、アセンシオに代えてバルコラを後半のピッチに送り出す。すると48分、ペナルティーエリア左を抜けたエムバペの折り返しはブロックされたものの、こぼれ球を拾ったデンベレが左足を一閃。バルセロナはDF3人で囲むような形だったが、GKテア=シュテーゲンのニア上を射抜く強烈なシュートが突き刺さり、PSGが同点に追いついた。
さらに51分、右サイドでボールを受けたイ・ガンインがペナルティーエリア手前に戻し、F・ルイスがエリア内右にラストパス。走り込んだヴィティーニャがゴール左へと流し込み、あっという間にPSGが逆転に成功する。
明らかに流れが悪いバルセロナは61分、ヤマルとセルジ・ロベルトに代えてジョアン・フェリックスとペドリを投入。するとその直後、ペドリの浮き球パスに抜け出したラフィーニャが後方からのボールをダイレクトボレーで流し込み、バルセロナが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたPSGは74分、ヴィティーニャのスルーパスをエリア内左で受けたデンベレのダイレクトシュートは右のポストを直撃する。
バルセロナは76分、ラフィーニャとデ・ヨングを下げてフェラン・トーレスとクリステンセンを投入。すると直後のCK、ギュンドアンの左CKを入ったばかりのクリステンセンが頭で合わせ、バルセロナが3-2と勝ち越しに成功する。
またも追いかける展開となったPSGはファビアンに代えてゴンサロ・ラモスを投入。ゴール前を固めるバルセロナに対して攻勢に出るが、エムバペに対して時には3人で対応するバルセロナの守備に手を焼き、アディショナルタイムの4分間でも追いつくことは叶わず。
逃げ切ったバルセロナが敵地で3-2と逆転勝ちを収めた。セカンドレグは来週16日に行われる。
■試合結果
PSG 2-3 バルセロナ
■得点者
PSG:デンベレ(48分)、ヴィティーニャ(51分)
バルセロナ:ラフィーニャ(37分、62分)、クリステンセン(77分)