PSG Trophee des Champions 2019Getty Images

PSGの3連覇は確実…新シーズンのリーグ・アンで注目すべきは第2勢力

■PSGに立ち向かうのはリールか

Yusuf Yazici LilleLille

今シーズンも、PSGがタイトルレースの筆頭に立つことはまず間違いない。

以下に続く

しかし昨季準優勝のリールも、結構ガッツリ挑んできそうだ。

この夏リールは、クラブ史上最高額でトラブゾンスポールからトルコ代表の攻撃的MFユスフ・ヤジチを獲得するなど、総額7000万ユーロ(約83億円)に及ぶ大補強を敢行した。

それが実現したのも、昨季のトップストライカー、ニコラ・ぺぺがアーセナルへの移籍で8000万ユーロを計上するなど、総額1億5000万ユーロ(約178億円)もの移籍金を手に入れたからでもあるのだが、彼を放出してもなお、イコネ、バンバら、昨シーズン、多くのチャンスメイクに絡んだ2人に、名ラストパサーと言われるヤジチが加わったことで、リールが自慢とするボールも人も多彩に動く躍動感あふれる超オフェンシブなサッカーは存続されそうだ。ゴール前での面白さは、昨季は彼らがおそらくリーグナンバーワンだった。

その彼らと良い勝負をしそうなのがリヨン。

Sylvinho & Juninho Pernambucano - Olympique Lyonnais 2019Getty

リヨンは、7連覇達成の立役者で、クラブのレジェンドであるジュニーニョがスポーツ・ダイレクターとして復帰した。そして今季監督としてチームを率いるのは、そのジュニーニョが指名した元ブラジル代表DFのシルビーニョ。これまでフランス人監督にこだわってきたリヨンにとっては、大改革の年となるわけだ。

フロント入りが決定した昨シーズンのうちから今季のチーム作りにとりかかっていたというジュニーニョは、リールから同胞のMFチアゴ・メンデス、ブラジルのフラメンゴからもMFジャン・ルーカスを呼び寄せるなど、チームカラーにもブラジル色が濃くなりつつある。

一方で、これまでクラブの顔だったナビル・フェキルをベティスに手放し、昨シーズン、中盤でとんなでもない駆動力を発揮した急成長株のMFタンギ・エンドンベレもスパースに6000万ユーロ(約71億2000万円)という大金で手放した。

よって今季のリヨンは、ある意味賭けに出たチーム。レジェンド、ジュニーニョがどんな戦いを挑んでくるかは、注目ポイントだ。

昨季はどうにもこうにもエンジンがスカっと回転しなかった感じのマルセイユも、今季は新監督で勝負に出る。1年半ぶりにアンドレ・ヴィラス・ボアスがサッカー界に復帰し、彼の希望でエースストライカーにボカ・ジュニオールからダリオ・ベネデットを迎え入れた。リール、リヨンに比べると、補強にかけた金額は4分の1以下と、資金力では大きく差がつき、DFラインなど、まだ選手層が不安なポジションもあるが、ディミトリ・パイェ、スティーヴン・マンダンダ、フロリアン・トヴァン、ルイス・グスタボら基幹組をはじめ主力はここ数年ともに戦ってきたメンバーゆえに機能性は高く、なによりゴール前まで攻め上がれる力はあるので、良いフィニッシャーさえいれば得点は生み出せる。4年目の酒井宏樹もすでにベテラン格で、抜群の安定感がある彼の存在は、ゲームをコントロールする上で非常に大きい。サポーターから昨季のチーム年間MVPにも選ばれた酒井は、今季もより一層の活躍を見せてくれるだろう。

PSGがポディウムの頂点を占めるのはほぼ確実として、CL出場権を得られる2、3位を争うのは、上記3クラブ、そして、近年育成にも力を入れて良い生え抜きをばんばん輩出している昨季4位のサンテティエンヌ。昨季フランス杯に優勝したレンヌも、PSGとのスーパーカップ戦では先制点を奪うなど好調を持続している。また、昨年のJリーグ・年間ベストイレブンのファン・ウィジョと元フランス代表DFローラン・コシエルニーが加わったボルドーは、パウロ・ソウザ監督のフルシーズンに期待したいところ。昨季リーグカップ優勝のストラスブールはヨーロッパリーグ(EL)に予選から参戦中だ。GK川島永嗣も残留を決め、今シーズンも守護神争いに挑む。

■その他注目点は?

2019-05-28-shoji(C)Getty Images

今季のリーグ・アンは、リヨン、マルセイユ、サンテティエンヌを筆頭に、20クラブ中7クラブが今季から新監督を迎え、ボルドーやレンヌ、メスも今季が初のフルシーズン、パトリック・ヴィエラやトーマス・トゥヘルは2シーズン目と、在籍期間の短い指揮官たちがしのぎを削る。

また、前述のリールのトルコ人MFヤジチや、昌子源が所属するトゥールーズが獲得した、昨季のギリシャリーグ得点王エフティミオス・クールーリス、リヨンがクラブ史上最高額(ボーナスこみで3000万ユーロ)で獲得したデンマーク人DFジョアキム・アンデルセン等、これから世界的にブレイクする可能性を秘めた逸材に投資するトレンドが見られるのも興味深い点。渋好みのファンを喜ばせそうだ。

昌子も入団2年目にして今季はディフェンスラインのリーダー役を託されている。リーグ・アンのプレーにもより順応し、彼の真価がより発揮できるシーズンとなることだろう。

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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