プレミアリーグは、今夏の移籍市場が新シーズン開幕前に終了する可能性があるようだ。
昨夏の移籍市場では、全20クラブが選手獲得に費やした総支出が19億6000万ポンド(約3760億円)を超えて欧州主要リーグでダントツの金額を記録したプレミアリーグ。移籍市場終盤に大きな動きがあったことも話題になったが、来夏はシーズン開幕前に閉幕する可能性があるという。
『テレグラフ』によると、プレミアリーグの各クラブは27日に会合を行う予定。そこで以前の株主総会でも議論した夏の移籍市場の期間について話し合いが行われるようだ。そして一部のクラブは、2025-26シーズンが開幕する8月16日の2日前、8月14日に期限を設定することを望んでいるという。
なおプレミアリーグは、2018年にもシーズン開幕前に移籍市場を締め切っている。しかし他の主要リーグとの期限の差があったことで問題が続出、その翌年には以前の状態に戻すことを投票で決定していた。さらに近年は、潤沢な資金力を誇るサウジアラビア勢の存在感が高まっていることもあり、以前に『The Times』のマルティン・サムエル記者は「前回から誰も学ばなかったのか? 一方的な行動ではほとんど解決せず、非常に予測不可能な事態を引き起こすだけだ」と批判している。
さらに『スカイスポーツ』は、「移籍市場の閉幕時期に関しては、以前の株主総会でも話し合い、そして27日にさらなる協議を行う予定。しかし、多くのクラブが9月頭の締切を設定する可能性が高い」と報道。昨夏と同じく、9月頭まで移籍市場が開かれる可能性が高いと伝えている。
プレミアリーグの総会では、ルールの変更に関して20クラブ中14クラブの賛成が必要となる。今後の動向に注目だ。
