シュトゥットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督は、17日にブンデスリーガ開幕節ボーフム戦に向けた記者会見に出席。そして会見での記者のほぼすべての質問は、遠藤航のリヴァプール移籍に関連している。
17日にリヴァプールでメディカルチェックを受け、移籍完了間近と伝えられた遠藤。同日に開かれたシュトゥットガルトの会見では、やはり現地で“LEGENDO”と呼ばれるキャプテンについての質問が絶えなかった。
ヘーネス監督は会見の冒頭で「ワタルはクラブから交渉の許可を得ている。メディカルチェックのために渡英していて、今日はトレーニングに参加していない」とリヴァプール移籍が決定的となっていると言及。1週間前の会見で遠藤を「チームの顔」とし今シーズンも主将を務めることを伝えていた同監督だが、移籍を知らされた自身の心境を問われ、以下のように返答した。
「選手側の視点というものがある。ワタル・エンドウは30歳という年齢でプレミアリーグのリヴァプールに加入するチャンスを得た。ご存知の通り、彼はインタビューでもそれが夢だと語っていた。だから私にどうこうできることでもない。正直、説得しようともしなかったよ」
同監督は遠藤の決断に理解を示しつつ、クラブ側の移籍を容認する決断についてコメント。「そして、クラブ側の視点というのもある。経済面のことだ。数字もすでに流れているだろう。30歳で、10カ月後に契約が切れる選手だ。クラブからしてみれば経済的に良いパッケージ(オファー)だろう」と、ボーナス込みで2500万ユーロ(約39億8000万円)と伝えられるオファーにも触れている。
■「みんなワタルと一緒に喜んでいると思う」
その上でヘーネス監督は、遠藤の退団がチームにとって痛手であることを認めつつ、受け入れて前を向いている。
「もちろん競技における視点というのもあり、監督もいる。そしてもちろん、その監督は昨日こういったニュースを聞かされ、嬉しく思わなかったろう。ワタルは我々にとって、選手としても人間としても非常に重要な選手だったからだ」
「彼は我々のキャプテンだった。昨季10スコアポイント(10得点関与)を記録し、ここでリーグ戦102試合のうち99試合に出場している。とても頼りになる選手ということだし、貴重なゴールも決め、大事な瞬間で準備ができていることを証明してきた。それらはワタル・エンドウのVfBシュトゥットガルトにとっての重要性を物語るものだ」
「だが、私はそれでも嘆げいたりしない。内部でも言ったが、外に向けても『競技において彼が離れるのは痛いし残念に思うが、短期的にはその穴を埋められることを信じている』と言いたい。それがチームとしての我々のタスク。クラブとしても可能な限り早くその穴を埋めることがタスクになる」
「彼の抜けた穴を1人が埋め合わせるのは難しい。もちろん、遅くとも移籍期間が終わるまでには全力でそのポジションにおいて良い解決策を見つけなければならない」
代役を獲得する必要性を強調したヘーネス監督だが、新戦力のプロフィールについては「正直、まだ決めたくない。基本、我々のプレースタイルにフィットする選手だ」とコメント。次のように続けた。
「ワタルが持つようなクオリティを持ち込めればと考える。もちろんワタルは前方ではゴールを脅かしながら、守備を安定させる力を持ち合わせ、低い位置でのポジショニングにおいても高いクオリティを示していた。そういった部分を1人の選手が補うのか、2人となるのかまだこれからのことだ」
そしてヘーネス監督は、遠藤の退団がチームにネガティブな影響を及ぼす可能性を「いや、それは感じていない」と否定。「もちろんそのことをみんなに伝えたが、チームは良い反応を見せた。今朝のトレーニンググランドでの雰囲気は良かった。みんなワタルと一緒に喜んでいると思う」とも明かしている。




