元フランス代表MFロベール・ピレス氏が、今季レアル・マドリーに加入する同胞FWキリアン・エンバペについて語った。
フランス代表やアーセナル、ビジャレアルで活躍したピレス氏。スペイン『マルカ』とのインタビューに応じたフットボール界のレジェンドは、エンバペがレアル・マドリーでも成功をつかむと予想している。
「マドリーでのプレーは決して簡単じゃない。あそこにはプレッシャーがある。まあ、私はマドリーのプレッシャーが大好きだがね」
「とはいえ彼のようなプレースタイル、インテリジェンスがあればマドリーでもうまくやれるはずだ。最初は苦労するかもしれないが、それは当たり前だよ」
左サイドに寄ってプレーすることが多いエンバペの理想的なポジションとしては、“9番”を挙げた。
「今季のPSGでは一番前でプレーすることが多かった? 私にしてみれば彼は1トップでプレーするのが一番良い。確かにレヴァンドフスキ、(ハリー・)ケイン、ジルーとは違うが、しかし彼のクオリティーを考えれば“9番”を務めることができる。スペースを見つけることも、足元でボールを受けることもできるわけだしね。“9番”で、まったく問題ないはずだよ。エンバペはストライカーとしてプレーすべきだし、その後方にベリンガムがいるべきだ」
ピレス氏はまた、エンバペのチームメートとなるFWヴィニシウス・ジュニオールについては「ヴィ二が現在成し遂げていることを考えれば、バロンドールを受賞するのが普通だろう」と発言。その一方で、来季マドリーが抱えるであろう問題としては、MFトニ・クロースの引退を挙げている。
「私が一つ問いかけたいのは、一体誰がクロースのポジションでプレーするのか? ということだ。エンバペやジダンやロナウドを獲得できても、クロースがもういないとすれば? 誰が彼のポジションでプレーできるんだ? 私はそこにマドリーの困難を見出している。一人、そのポジションでプレーできる選手がいるとすれば、それは(マンチェスター・シティMF)ロドリだろう」
「ロドリはシティの選手だって? 確かに獲得は難しいが、フットボールではどんなことでも起こり得る。私にとっては彼が一番クロースに似ているよ。とにかくクロースがいなければ、一体誰がストライカーにボールを与えられるんだい?」
ピレス氏は加えて、ジネディーヌ・ジダン氏が再び監督を務める意欲があると公言したことにも言及。フランス代表の元チームメートが、同チームを指揮することを予想した。
「いつの日かフランスを指揮してほしい。彼はそれを待っているんだ。どうなるかは見てみないと分からないが、それが望んでいることだと思うよ」


