Paul Pogba Juventus 2022-23Getty

英解説者、ポグバが凋落した理由に「マン・U復帰が一番の間違い」…さらに「騙された気分」と辛辣な批判も

トッテナムやマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたガース・クルックス氏は、4年間の出場停止処分が科されたポール・ポグバについて語った。

ユース時代を過ごしたマンチェスター・Uを2012年に離れたポグバは、フリートランスファーでユヴェントスに加入。同クラブで順調な成長を見せ、4シーズンで4度のセリエA優勝やチャンピオンズリーグ決勝進出などに貢献し、2016年に当時の史上最高額の移籍金で古巣マンチェスター・Uに帰還した。

2度目のマンチェスター・Uのキャリアで1年目からトロフィーに恵まれたポグバだが、コンディション不良や低調なパフォーマンス、さらにジョゼ・モウリーニョ監督との確執などさまざまな問題を抱える。最終的にはサポーターにまで見放されることになった同選手は、2022年夏に同クラブを退団し、再びユヴェントスのユニフォームに袖を通した。

以下に続く

しかし、2度目のユヴェントスキャリアは絶望的なものに。移籍直後に膝を負傷した同選手は、長期離脱を余儀なくされ、翌年2月まで公式戦のピッチに立てず。そして、巻き返しを誓った今シーズン、開幕戦からベンチに入ったポグバだが、この試合後に行われたドーピング検査で禁止薬物が検出され、先日にイタリア反ドーピング裁決機関から4年間の出場停止処分を科された。

ポグバは処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所に控訴する見込みだが、仮に4年間の出場停止処分が確定すれば、選手生命は実質的な終わりを迎える。これを受け、同選手の古巣マンチェスター・Uでプレーしたクルックス氏はイギリス『BBC』のコラムの中で自身の考えを綴った。

「彼は間違いなく謎めいた選手で、疑いなく複雑で一貫性のない選手だが、適切な考えを持った人間なら彼のタレントが無駄にされたと議論することはできないはずだ。彼はイタリアでセリエAを4度制し、ワールドカップ制覇も成し遂げた。これだけの功績を残した選手は世界中にわずかしかいない」

「ポグバの間違いはマンチェスター・ユナイテッドに復帰したことで、プレミアリーグ優勝はおろか、それに近づくことすらもできなかった。これは、ユナイテッドのファンがポグバのような才能がなく、ワールドカップを制していないブライアン・ロブソンやロイ・キーン、デイヴィッド・ベッカムのような選手に対して与えてきたレジェンドとしての地位をフランスのスーパースターが手にできない理由だ」

「私はポグバの最大の批評家の1人だった。私がたいてい好きになれないカラフルなヘアスタイルが理由ではない。とても多くの場面で彼は私たちから彼自身の才能を奪った。フットボールファンが目にしたいものは、魔法を持っている選手たちがその魔法を生み出す瞬間だ。残念なことに、その魔法はほとんどの場面でピッチ上にはなかった。今、私たちは騙されたような気分だ」

広告