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zion-suzuki(C)Getty Images

GK鈴木彩艶が所属のパルマ、地元紙は守備の課題を指摘「スズキを守る努力が少なかった」

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日本代表GK鈴木彩艶が所属する17位パルマについて、地元紙『パルマトゥデイ』が19日、特集記事を組んで分析をした。

昇格組のパルマは今シーズン、セリエBからチームを率いたファビオ・ペッキアの下、若手を主体としたチームで“美しいプレー”を目指してリーグ戦に臨んだ。だが相次ぐ負傷者の影響もあり、成績は低迷。今年に入って降格圏に転落したため、クリスティアン・キヴを招聘して方向転換を行った。

地元紙は、そんな新体制のパルマについて「ルーマニア人指揮官がパルマのベンチに座ってから、パルマは別の姿勢を採用した」と分析。「わんぱくなプレーは減り、よりスズキを守る方向になった」と指摘した。だが直近の4試合で4失点を記録しており、「必ずしも十分だったわけではない」との見解も示している。

特にシーズンを通して、終盤の75分以降の失点によって12ポイントを取りこぼしたことに言及。「残留を望むチームにとってやや多すぎるが、選手たちの間に深刻なブラックアウトが起きることがよくあった」と振り返った。

■若き守護神へのサポート不足?

すでに「セリエBで覇権を握って優勝したシーズンにおいて、守備面でいくつか欠点を露呈していた」パルマ。だが「セリエA復帰にあたって、GKを変えたが、同じメンバーで続けることを選択した」ため、誤算が生じたことを指摘した。

GKについては、「実力不足と判断された(レアンドロ)チチソラが外れて、ザイオン・スズキのような賭けとなる若手が入った。有望なGKだが、まだ取り組みを行う必要がある」状態だったが、「指揮官が求めた経験のあるセンターバックを補強せず、ペッキアがただ一人、(解任されて)代償を払った」ことに疑問を呈した。

シーズン途中にCBのアレッサンドロ・チルカーティもまた長期離脱し、「今年1月にジェノアで構想外だったアレッサンドロ・ヴォリャッコがやって来た」が、「それでもスズキを守るための努力が少なかった」としている。

地元紙はその上で、キヴ新体制での変化に改めて注目。「チームの重心を下げ、守備面での損害を限定して自信を与える目的で、相手の攻撃を待ち構える」方向に切り替え、「変化はあった」と17位に浮上したチームを分析している。そして最後に「自信と自尊心を育てていくべきだ。パルマが改善すべき多くの課題の中に、間違いなく注意力を高めるという点がある。特に守備面において」と結論づけている。

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