パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶らについて、クラブOBのGKアントニオ・サントゥッロや地元記者らが、地元メディア『スポルトパルマ』のYouTube配信「パルマトーク」で見解を示した。
昇格組のパルマは昨夏、日本代表GK鈴木のほか、22歳Mマンデラ・ケイタ、19歳DFジョヴァンニ・レオーニらを獲得したほか、今冬はDF21歳マティアス・ロヴィクにターゲットを定めるなど若手を中心とした補強を行ってきた。だがセリエA第20節終了時点で降格圏からわずか1ポイント差で15位につけるチームは、かつてのジャンルイジ・ブッフォンのようなロッカールーム内の中心となる選手の不在を指摘されている。OBのサントゥッロがパルマの補強について自身の考えを示した。
「ブッフォンや(クリスティアン)アンサルディのような選手は、プレーするかどうかは別として、チーム内で重要だった。だがクラブは投資をして、スズキやケイタ、ロヴィク、そしてレオーニを獲得した。この方針は、クラブの哲学と合致していて、ある側面においては、私も賛同する」
「なぜならクラブは、将来性のある選手たちを獲得しているので、チームの価値が高まるからだ。将来、キャピタルゲインを生み出すことになる。だがメダルの裏側を見てみると、彼らはまだ準備のできていない選手たちだ。若手の外国人選手で、まず異なる文化や言葉も学ばなければならない。セリエAのような競争力がない、マイナーなリーグからやって来た。だからクラブも、ピッチにおいて成績が安定性を欠くだろうことを十分に分かっているはずだ」
ドイツの移籍情報サイト『Transfermarkt』によれば、ザイオンは、半年間ほどで市場価値が250万ユーロから900万ユーロ(約14億円)に急騰。パルマでのプレーにより評価が大きく高まった。そんな中、地元記者のロレンツォ・ファーヴァ氏は、パルマのセリエB降格を懸念している。
「そんな事態は望んでいないが、もしパルマがBへ戻ることになれば、今冬も含めて獲得した選手全員はどうなるだろうか。スズキの価値が2000万、3000万、4000万ユーロ(約32億、48億、64億円)となっていくように、セリエA残留を確保する必要がある」
するとレオナルド・ガベッリ記者も「そのテーマはズバリ的を射ている。残留できなければ、選手全員の価値が下落してしまう。比較的、容易に想像できることだ」などと指摘した。


