zion-suzuki(C)Getty Images

パルマは鈴木彩艶を全試合で起用へ?決断にOBが見解「賭けるのは正しい。将来性ある現代的GKだ」

パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶について、クラブOBのGKアントニオ・サントゥッロらが地元メディア『スポルトパルマ』のYouTube配信「パルマトーク」で見解を示した。

パルマは今冬、鈴木とのポジション争いに敗れて控えに甘んじていた34歳GKレアンドロ・チチソラをスペツィアへと完全移籍で放出。リーグ戦19試合に出場した鈴木を正GKに据えたうえで、下部組織出身の若手エドアルド・コルヴィを第2GKへ昇格させ、第3GKとなるリチャード・マルコーネを新たに獲得した。

地元メディアのロレンツォ・ファーヴァ記者は、パルマが昨シーズンの正GKチチソラを放出したことについて、パルマ下部組織出身のOBで元ドミニカ共和国代表GKサントゥッロに意見を求めている。ファーヴァ記者は「パルマがスズキに関して決断を下したことは明確だ。スズキを全ての試合で起用するのは正しいのか? それとも第2GKとしてチチソラにもっと出場機会を与えるべきだったのか?」と尋ねた。すると、現在フリーのGKが語った。

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「監督や技術スタッフが彼の起用に大きな問題がないと判断し、今までずっと起用してきたのだから、スズキに賭けるのは正しいと思う。だが、彼がミスを犯す可能性について心づもりしておくべきだ。実際、クラブをはじめとして、そうした心づもりをある程度してきたはずだ」

「スズキは間違いなく将来性があり、機能する現代的なGKだ。日本からやって来て、ヨーロッパでの経験はベルギーでのわずか1年だ。技術的に申し分ないと言えなくても当然だろう。だが、彼を起用し続けるという選択には賛成できる。少しずつ成長しているので、今後は彼のクオリティや才能を発揮してくれることだろう」

また、サントゥッロらと共に配信に出演したパルマのファンクラブ「パルマ・クラブ・フィデンツァ」のマウリツィオ・マルキネッティ会長は、「スズキは数少ない当たり補強と言える。彼はすでに加入した時の価値を上回っている。偉大なGKとなるための素質とフィジカルを持っているうえ、若くて将来性もある。彼に関して疑問の余地はない」と今後に太鼓判を押した。

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