パルマは、8日のトリノ戦で観客席からレジロールが投げ込まれた問題で、ホーム開催の次戦インテル戦で処分が科される可能性があるようだ。地元紙『パルマ・トゥデイ』などが伝えている。
日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマは、8日のセリエA第28節でトリノと本拠地スタディオ・エンニオ・タルディーニで対戦し、2-2で引き分けた。だが、この試合の開始直前やパルマが60分に1点目をマークした後、クルヴァ・ノルドのウルトラス団体がいたとみられる観客席から、ピッチへ向けてレジロールが投げ込まれる問題が発生した。
この影響によりキックオフが5分遅れたほか、試合途中には主審が試合を一時中断、さらにスコア上でパルマの敗戦とする可能性があることを警告するなど問題に。また、投げられたレジロールがパルマのファン複数名に直撃。男性1人は首に命中してかなりの出血があり、スタジアムのメディカルスタッフによる手当てを受けたことが伝えられている。
この事件を巡っては、地元パルマの警察の公安総情報局(DIGOS)が調査を開始し、スタジアムの防犯カメラの映像を入手して関わった人物の特定を行っている。地元紙は、スポーツ裁判所による処分の可能性にも言及。「パルマは処分を科されるリスクがある。ファン不在でインテルと対戦しなければならないかもしれない」とつづり、次にホームで行われる4月6日の第31節パルマ対インテル戦への影響を危惧した。さらにボローニャの地元紙『コリエレ・ディ・ボローニャ』も、考えられる可能性として「少なくとも1試合のクルヴァの閉鎖」を指摘している。
