2024-08-24-parma-milan(C)Getty images

早くも監督解任の声も浮上、GK鈴木彩艶所属パルマの問題点は?「スズキのミスも含めて…」

日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマについて、パルマ情報サイト『スタディオ・タルディーニ』が3日、特集記事を組んでチームの現状を分析した。

日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマについて、パルマ情報サイト『スタディオ・タルディーニ』が特集記事を組んでチームの現状を分析した。

昇格組のパルマは今シーズン、ミラン戦で金星を挙げ、フィオレンティーナやナポリを相手に善戦。現地メディアでは「サプライズ候補」として期待を集めていた。しかし、その後はウディネーゼやカリアリに敗れ、レッチェと引き分けるなど、未だ1勝(2分け2敗)と苦しい戦いが続いている。

そんな中で『スタディオ・タルディーニ』は、「相手の実力と関係なく、良い意味でも悪い意味でも、パルマがひとりで全てを演じている」などと綴り、パルマの敗因を分析。特に守備のほころびを指摘し、「パルマ守備陣の限界は明らかだ。特に残留争いのライバルとの直接対決でフィジカルに苦しんだ」との見解を示した。また、「唯一、良い兆しを見せていた」オーストラリア代表DFアレサンドロ・チルカーティがひざを負傷したことで、「状況はより複雑なものにしてしまった」と分析している。

さらにパルマの弱点として「バランスの欠如」を挙げると、ナポリ戦で2度の警告を受けて退場処分となった日本代表GK鈴木彩艶に言及しつつ、「GKスズキのミスも含めて、ミスは個人レベルのものだけではなく、組織レベルでの問題を反映するものだ」とチーム全体の課題を指摘した。

同メディアは、ファビオ・ペッキア監督の下で「パルマは野心的で攻撃的なカルチョを繰り広げ、ファンを魅了し、リズムあるダイナミックなプレーで楽しませてくれるが、攻守両面のバランスを欠き続ければ、持続不可能なものになる」と主張。「このアンバランスさは、選手たちの守備への戻りにおける献身さ不足とクオリティのある補強がなかったこと起因する」と結論付けた。

■パルマは不完全なチーム?

その上で、「中盤から前は(10点満点中の)7点と言えるが、その後ろで問題が浮かび上がっている」と改めて守備の問題を強調。3年前のセリエB降格を経験したヨルダン・オソリオについて、「ベネズエラ人はコパ・アメリカで良いパフォーマンスを見せ、セリエBで期待できるシーズン後半だったが、カリアリ戦のパフォーマンスは他の守備陣と同様に期待外れのものだった」と振り返り、「セリエA昇格後、首脳陣がチームの補強に全力を尽くしたのかどうかを問うのが妥当だ」と今夏の補強の精査を求めた。

最後に、早くもファンの間でペッキア監督の解任を望む声が浮上していることに触れ、「彼は時間と信頼を与えるにふさわしい」と擁護。「もちろんバランスは必要だが、不完全なチームに全力で取り組んでいる監督に、これ以上を求めるのは難しい」とチームの戦力を踏まえて現状に理解を示している。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0