GK鈴木彩艶が所属するパルマの新監督に就任したクリスティアン・キヴが20日、監督就任会見に出席して意気込みを語った。
パルマは昨年12月28日のモンツァ戦を最後に勝利から遠ざかり、直近のリーグ戦4連敗。降格圏の18位に転落したローマ戦後、セリエB時代からチームを率いてきたファビオ・ペッキア前監督を解任した。
そして降格圏脱出を目指し、元インテル下部組織指揮官のキヴ監督を招聘。チームの中心選手であるデニス・マンやヴァレンティン・ミハイラと同胞であるルーマニア人新監督は、記者会見で意欲を示した。
「パルマからの連絡には驚いた。長期を見据えた重要なプロジェクトを持つクラブであることはよく知っていたよ。私が選ばれたことは光栄だ。偉大な野心を持ち、クオリティのある若手がいるクラブで過ごせることをうれしく思っている。チームは自己評価や自信の面で最高とは言えない状態だが、自信を取り戻し、より勇気や積極性を持てるチームにすることに集中している」
「時間と我慢が必要だ。チームが気持ちの面で異なるアプローチを持てるようになるには、決意が求められる。監督が交代した時、選手一人ひとりが何かを証明しなければならない。つまりプラスアルファの力を出さなければならないんだ。だが、これまでのアプローチは、インテンシティの点では十分にポジティブなものだった。方向転換しようという意欲が感じられるよ」
キヴ監督率いる新生パルマは22日、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督率いるボローニャとの初陣を迎える。
「採用するシステム? 事前に明かすことはしない。試合前にイタリアーノへ多くの情報を与える過ぎることはできないよ。ボローニャは、ある種のカルチョをプレーすることに慣れた素晴らしいチームだ。セリエAでは毎試合が複雑であるのは当然であり、誰もプレゼントなどしてくれない」
なおイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は20日、ボローニャ戦の先発メンバーを予想。「スズキにはローマ戦で本当に納得できた」とつづり、新指揮官の下においても、鈴木がスタメンに名を連ねるとしている。だが「以前は、彼の不用意なプレーで重要なポイントの代償を払った」と懸念点にも言及した。


