なでしこジャパン(日本女子代表)は25日、パリ五輪初戦でスペイン女子代表と対戦した。
パリ五輪でスペイン、ブラジル女子代表、ナイジェリア女子代表という強豪揃いのグループCに入っているなでしこ。25日の初戦では、2023年女子ワールドカップ覇者にしてFIFAランキング1位のスペインと激突した。
なでしこはスタメンにマンチェスター・シティMF長谷川唯やマンチェスター・ユナイテッドMF宮澤ひなた、リヴァプールMF長野風花、そして主将のローマDF熊谷紗希らを先発起用。試合の立ち上がりはスペインにボールを動かされる展開となるが、なでしこも落ち着いて対処していく。
13分にはボックス手前右のFKで藤野あおばが直接狙う。右足を振り抜いて鋭いシュートをゴール右上隅に放つとGKカタ・コルに触れられたもののそのままネットを揺らす。
しかし22分、細かな連係からアテネア・デルカスティリョにスルーパスを許してアイタナ・ボンマティにボックス右へと侵攻される。そのまま右足で一対一を制され、試合は振り出しに戻った。
そこから前半終盤にかけてはスペインの猛攻を浴びるがしのぎ切ってタイスコアで後半へ。なでしこはハーフタイム明けから清家貴子に代えて浜野まいかを投入。すると50分にはFKの流れからボックス中央の浜野がボレーシュートを浴びせたがGKコルにキャッチされる。
その後も耐える時間が続くなでしこだったが、突破を図ったマリオナ・カルデンテイと対峙したシーンで清水梨紗が転倒。強い接触はなかったものの起き上がれずに担架で運び出されることとなり、69分に高橋はなと交代することとなった。
なでしこが悪い流れを吹き飛ばせないでいる74分、カルデンテイがボンマティとのワンツーでボックス中央に侵攻。右足の高精度シュートを沈められて逆転を許す。
そして、終盤にかけてなでしこが再び同点に戻すことはなく試合が終了し、2-1で敗戦。巻き返しがかかるなでしこは、28日の第2節でブラジルと対戦する。
