オーストリア1部のシュトゥルム・グラーツは5月1日、日本代表などを率いたイビチャ・オシム氏(80)が亡くなったことを発表した。
オシム氏が1994年から02年まで監督を務めたシュトゥルム・グラーツは、クラブの創立日(5月1日)にオシム氏が逝去したことを伝えた。自クラブにとって“世紀の監督”であったともしている。
オシム氏は現ボスニア・ヘルツェゴビナで旧ユーゴスラビアのサラエボで生を受けた元選手・監督。1986年に選手としてもプレーしたユーゴスラビア代表監督に就任して、1990年イタリア・ワールドカップでチームをベスト8進出に導いた。
その後にはパルチザン、パナシナイコス、シュトゥルム・グラーツの監督を歴任して、2003~06年には市原(現ジェフユナイテッド千葉)を指揮して05年にナビスコカップ優勝を達成。2006年7月に日本代表監督に就任したが、07年11月に脳梗塞で倒れて退任を余儀なくされた。
千葉及び日本代表監督時代、オシム節ともされるその哲学的な言葉や独特な指導法が大きな話題となり、日本サッカーの発展に寄与した。
