Pablo Ibáñez Getty Images

コパ決勝でレアル・マドリーと対戦するオサスナ、パブロ・イバニェス「初めてクロースを見てビビった。彼は歩いていてもプレーできる」

6日にレアル・マドリーとのコパ・デル・レイ決勝に臨むオサスナ。決勝進出の立役者であるMFパブロ・イバニェスが、大一番に臨む心境を語っている。

アスレティック・ビルバオとのコパ準決勝セカンドレグで、延長戦に値千金の決勝点を決めたP・イバニェス。24歳のMFにとっては、これまでのキャリアが報われるような一撃だった。

P・イバニェスは7歳でオサスナ下部組織に加わり、16歳の頃に見込みがないと一度退団を余儀なくされたが、その後地元の3~4部リーグで活躍して2021年にオサスナ復帰の権利を勝ち取った。そうして迎えた今季、前半戦こそベンチに座っている時間が多かったものの、後半戦になって徐々にピッチに立つ機会が増やすと、アスレティック戦で大偉業を成し遂げている。

スペイン『マルカ』とのインタビューに応じたP・イバニェスは、大逆転劇を果たしたとも言える自身の特異なキャリアについて、次のように語っている。

「僕自身もありふれた物語とは考えていない。子供の頃からタホナール(オサスナ下部組織)みたいな下部組織で過ごし、トップチームまでたどり着く選手の典型ではないよね。クラブから戦力とみなされなかったことで一度退団しなければならなかったが、それでも僕は努力し続けた。それこそが僕から下部組織の選手たちに伝えたメッセージとなる」

「今、クラブから追い出されたとしても、そこで諦める必要なんてないんだ。ナバーラには素晴らしい育成組織がほかにもある。僕にとっても、こことは違う場所で素晴らしい監督に出会えたことはポジティブだった。オサスナ以外のクラブが大きな助けとなってくれて、僕は自信を取り戻せた。それもこのクラブに戻ることができた一因だ」

苦労してつかみ取ったプロとしてのキャリアを、オサスナだけに捧げる気持ちはあるのだろうか。

「もちろん、子供の頃からワン・クラブ・マンになることを夢見てきた。死ぬまでオサスナに居続けることを、ね。でも、それは色々な状況に左右されてしまうことだ。クラブが再び僕を戦力外にする可能性もあるだろうし、また違った理由で退団することも否定できない……。だけど、僕は体が耐えられる内は、ずっとオサスナでプレーし続けたいと思っている」

アスレティック戦のあのボレーシュートで決めた決勝点は、何回か見直したのだろうか。

「正直言って、ずっと見返してるよ(笑)。見る回数を決めておかないと、もうずっと見ちゃうよね……。まあ、ああしたシュートの姿勢、ボールの叩き方を見返すためでもあるんだけど」

決勝の対戦相手レアル・マドリーについては、次のような見解を示した。

「彼らは世界最高のチームの一つだ。とても速く、突破力に優れた選手たちを擁している。でも僕たちは僕たちの行うことに集中しなくてはならない」

マドリーの好きな選手を問われると、自身と同じく中盤でプレーする2人のベテランの名を上げた。

「モドリッチとクロースにはビビるね。ベルナベウでクロースと対戦したときには、正直言って驚いた。だって、彼は歩きながらプレーしていて、それなのにボールを失わないんだよ。彼は相手がどこにいて味方がどこにいるのかをちゃんと把握している。本当、すごいと思ったね」

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