オリンピック女子サッカー競技は24日にグループE第2節が行われ、チリ代表とカナダ代表が対戦した。
開幕節でイギリス代表に敗れたチリ(0-2)と、初戦では日本代表と引き分けているカナダ(1-1)による一戦。3大会連続のメダル獲得を目指すカナダでは38歳のレジェンド、シンクレアが先発している。
試合開始早々にチリがCKからチャンスを作ったが、6分にカナダがネットを揺らす。一度ボールを失ったが、奪ったCBのブキャナンがそのままボックス内へ飛び出し、華麗なワンタッチパス回しからネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定でノーゴールとなった。さらに17分、シンクレアがボックス内で競り合いの際に倒されてPKを獲得する。しかし、ベッキーのキックは右ポストを叩いた。先制の絶好機を逸する。
それでも39分、ついにカナダが先制に成功。右サイドを突破してクロスを送ると、GKが弾いたボールがベッキーの下に。背番号16は冷静に蹴り込み、リードを手にしている。前半はこのまま折り返す。
すると後半開始早々、カナダが突き放す。47分、縦に素早い展開からDFラインの背後に抜け出したベッキーが、冷静にGKとの一対一を制した。カナダがリードを広げる。
劣勢のチリは54分、ボックス内でサモラが倒される。するとVARオンフィールド・レビューの結果、PKを獲得。これをアラヤが沈め、チリが1点差に詰め寄った。攻勢をしかけるチリは73分、アラヤのシュートがバーを直撃する。
試合は最後まで激しい攻防が続いたが、スコアは動かず。2-1で、カナダが今大会初勝利を挙げた。
この結果、カナダが勝ち点4(得失点差+1)でグループEの首位に浮上。勝ち点1で3位の日本は、この後に控える2位イギリス(勝ち点3、得失点差+2)戦で敗れると、準々決勝進出が遠のくことになる。
■試合結果
チリ 1-2 カナダ
■得点者
チリ:アラヤ(57分)
カナダ:ベッキー(39分、47分)
