シュトゥットガルトは、U-21ドイツ代表FWニック・ヴォルテマーデのバイエルン・ミュンヘン移籍報道に動じていないようだ。ドイツ紙『ビルト』は、クラブの強化責任者であるファビアン・ヴォールゲムート取締役のコメントを紹介した。
198cmの長身ながら足元の技術が評判のヴォルテマーデは、現在開催中のU-21欧州選手権で6ゴール3アシストと大活躍。昨夏にシュトゥットガルトに加入して以降、とくに今年に入ってからは公式戦で10ゴールを記録するなど一気に脚光を浴び、すでにA代表デビューも果たしている。
そんなヴォルテマーデについて、26日付の『ビルト』や『スカイ』は、今夏の移籍に向けてバイエルンと口頭合意に至ったと報じた。シュトゥットガルトのアレクサンダー・ヴェアレCEO(最高経営責任者)が、つい先日まで同選手の移籍を強く否定していただけに、ドイツサッカー界で大きな波紋を呼ぶニュースとなっている。
一方で、ヴォールゲムート氏は、こうした報道にも動じる様子を見せていない。『ビルト』に対し、「確かに彼の成長ぶりは他クラブの目に留まっており、ほぼ毎日のように他からの関心が報じられている」と語ったうえで、「しかし、それがシュトゥットガルトでのニックの歩みがまだ続くという事実を変えることはない」と強調。「ニックはしっかり我々の構想に入っており、来季もその競技面でのクオリティから恩恵を受けたいと考えている。それ以外のプランは存在しない」と語気を強めた。
それでも『ビルト』は、ヴォルテマーデのバイエルン移籍の可能性が高いと見ているようだ。28日の決勝でドイツがイングランドと対戦するU-21欧州選手権終了後、クラブ間の交渉が本格化する見込みだという。




