現地時間5日、カラバオカップ(イングランド・リーグカップ)は準決勝セカンドレグが行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地セントジェームズ・パークでニューカッスルと対戦した。
ホームで行われたファーストレグで0-2と完封負けを喫しているアーセナルは勝ち上がるために3ゴールが必要となる厳しい状況だが、過密日程でも一切ターンオーバーはせず、5-1と大勝したマンチェスター・シティ戦とまったく同じメンバーで臨んだ。
しかし、先にチャンスを手にしたのはファーストレグのアドバンテージがあるニューカッスル。開始わずか5分、ラヤのゴールキックを跳ね返し、ゴードンのダイレクトパスに抜け出したイサクがエリア内右から右足でネットを揺らす。ニューカッスルが最初のチャンスであっさりと先制したかに思われたが、これはわずかにオフサイドの判定でノーゴールとなった。
アーセナルの反撃は18分、クサビを受けたトロサールのヒールパスからペナルティーエリア手前のマルティネッリが繋ぎ、ゴール前で受けたウーデゴールが右足で狙うもゴール右へと外してしまう。
するとその直後、ドゥブラフカからのゴールキックをイサクが長い足で逸らすと、ゴードンからのリターンに抜け出して左足でシュート。これが左のポストを直撃するが、このこぼれ球をマーフィーが無人のゴールに流し込み、ニューカッスルが今度こそ先制に成功した。
2試合合計3-0と突き放したニューカッスルに対し、まずは1点返したいアーセナルは23分、右サイドの高い位置でボールを奪い、ウーデゴールのパスをエリア内右で受けたハヴァーツの折り返しをトロサールが押し込む。しかし、これはGKドゥブラフカが素晴らしい反応ではじき出した。
アーセナルにアクシデントが起きたのは36分。マルティネッリが足を痛めてプレー続行不可となり、公式戦2試合連続ゴール中と好調なヌワネリとの負傷交代を強いられた。
とにかく点を取ることが求められるアーセナルだが、後半もニューカッスルがカウンター気味にチャンスを作り出す。49分、サリバからボールを奪ったゴードンが、そのままロングシュートを狙う。GKラヤもパスを受けるためにゴールを空けた位置にいたが、シュートはゴール左へと外れた。
さらに52分、ボールをキャッチしたラヤがリリースして足元でボールを扱うが、ゴードンのプレスを受けて目の前にいたライスにパスを出す。しかし、これがシェアに狙われており、奪ったボールを受けたゴードンが難なく押し込んでニューカッスルが決定的な追加点を挙げた。
2試合合計4-0となり、逆転突破がほぼ絶望的な状況となったアーセナルに対し、決勝進出を手中に収めながらも高い集中力を維持。一矢報いたいアーセナルは61分、ウーデゴールとトロサールを下げてスターリングとメリーノを投入し、78分にはティンバーとトーマスに代えてカラフィオーリとジョルジーニョを投入するが、1点が遠い。
得意のセットプレーもこの日は不発に終わり、最後までアーセナルにゴールを許さなかったニューカッスルがホーム&アウェイ共に完封勝利。2試合合計4-0で、2シーズンぶりとなるカラバオカップ決勝へと駒を進めた。
■試合結果
ニューカッスル 2-0 アーセナル
(2試合合計4-0でニューカッスルが決勝へ)
■得点者
ニューカッスル:マーフィー(20分)、ゴードン(52分)