パリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が囁かれているナポリのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンの状況について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が26日に「黄金の檻の中」などと伝えた。
オシムヘンは今夏、PSGへの移籍の可能性が幾度となく報じられているが、ナポリのプレシーズン合宿後半がスタートした現在も、違約金1億3000万ユーロ(約217億円)に近い金額のオファーが届いていないとのこと。依然としてナポリのチームに帯同している。イタリア紙は「ナイジェリア人FWは、アブルッツォ州(の合宿)にまでいなければならないとは思っていなかった。長い待ち時間」などと伝えた。
PSGはこれまで、放出不可であるフヴィチャ・クヴァラツヘリアとセットの「不可能なパッケージ」でオシムヘンに移籍金9000万ユーロ(約150億円)を提示。設定された違約金から大幅な値下げを要求したことが報じられていた。
だが、ナポリ側はオシムヘンと2026年までの契約があることから急いでおらず、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は希望額に近いオファーを待ち続けているという。
イタリア紙はオシムヘンが「どんなチームにおいても付加価値になる」選手であり、「安売りされることはない」と指摘。「デ・ラウレンティス会長は交渉に応じるが、設定額から遠すぎない1億ユーロ(約167億円)以上の取引でなければならない」と放出条件を伝えた。
昨夏はPSGから1億5000万ユーロ(約250億円)のオファーが舞い込んだとされるものの、移籍が実現しなかったオシムヘン。その後、昨年12月に2026年まで契約を延長して高額な違約金を設定したことから、「黄金の檻の中にいる」とイタリア紙に評されている。


