ナポリに所属するイタリア代表DFジョヴァンニ・ディ・ロレンツォが11日、クラブ公式サイトを通じて、残留の意思を表明した。
セリエA王者として迎えた2023-24シーズン、ナポリはルディ・ガルシアの下で成績が低迷。2度の監督交代を経て10位でフィニッシュし、ファンの支持を得ていたはずの主将のディ・ロレンツォも厳しい批判に晒された。
ディ・ロレンツォは今夏、クラブに対して移籍を直談判したことが伝えられており、ナポリのアントニオ・コンテ新監督らが慰留を行っていた。そんな中、ナポリ主将は口を開き、退団を望んでいたことを認めつつ、最終的に残留を決断したことを表明した。
「親愛なるナポリファンのみんな、ここ数週間、僕らの愛はやや混乱していた。だが、最高に美しい物語においても、危機に向き合わなければならないこともある。僕らのようにナポリを愛するみんなは、極めて困難な12カ月間を過ごした。僕にとって、キャリアで最も厳しい月日だった」
「消すことのできないスクデットの歓喜から、何もできない悲しみのシーズンへと移り変わり、消化できないほどの苦しいトラウマになった。みんなの失望は肌で感じていたが、僕らのシーズンの行方をチームメートと共に変えることはできなかった」
「退団が頭をかすめたことは認める。みんなが僕に満足していないのが伝わってきた。会長も話した通り、僕は、クラブから見捨てられたように感じていたんだ。だがピッチで凋落を経験した後であり、みんなの怒りやクラブのフラストレーション、僕の混乱などの全ては理解できるものだった。だが、あのいまいましいシーズンはようやく過ぎ去った」
「ここ数日、僕は(アウレリオ)デ・ラウレンティス会長とアントニオ・コンテ監督の言葉を聞き、話し合った。みんなに伝えられるメッセージとは、非常にシンプルだ。再スタートが待ち遠しい。自分はみんなの中の一員であると感じているからね」
「クラブ史上3度目、ディエゴ(マラドーナ)不在で初めてとなるスクデットの主将であることは、誇りであるだけではない。責任も伴う。僕らが袖を通しているユニフォームの価値に見合わないシーズンを終えた後で、こんな形でチームを去ることはできなかった。これから僕が愛するユニフォームを身にまとい、腕章を巻き、イタリアにナポリの真の力を示したい。2023年の鳥肌の立つ興奮をまた味わいたい。再び前を向いて、全員が一丸となってやっていくべきだ。マラドーナで会おう。みんなを待っている」
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