Napoli 2-1Getty Images

「こうしてコンテの装置は壊れた」首位陥落のナポリの危機の背景を伊紙が分析

直近のリーグ戦で4試合未勝利となったナポリについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が24日、低迷の理由を分析した。

アントニオ・コンテの下、シーズン前半戦はスクデット争いを優位に繰り広げ、冬の王者に輝いたナポリ。だが直近のリーグ戦では、昇格組のコモに敗れて4戦未勝利となり、インテルに追い抜かれて首位陥落した。

そんな中、イタリア紙は「クヴァラから守備まで…ナポリの危機の理由の全て…こうしてコンテの装置は壊れた」との見出しで現状に見解を示している。「4試合で3ポイントとは、アントニオ・コンテのチームらしくない」と指摘。「何かが起きたはずだが、この危機は、単純にどん欲さや闘志の問題によって引き起こされたはずがない」と背景に複雑な理由があるとの見解を示した。

まず今冬、フヴィチャ・クヴァラツヘリアが抜けた前線について「上位5位の中で最弱の攻撃陣」であると主張。「インテルにはラウタロ・マルティネスと(マルクス)テュラムがいて、アタランタには(マテオ)レテギと(アデモラ)ルックマンがいるが、ナポリには(ロメル)ルカクしかいない。それも現在、ベストコンディションではない」と得点力の問題を指摘した。

また守備陣についても「以前は守られ、安定していたが、現在は亀裂が入った」と主張。コモ戦に至っては、「哀れな(アレックス)メレットが、(アミル)ラフマニのバックパスによる味方の砲撃を浴び」て失点する不運にも見舞われたことを振り返った。

さらに今冬のクヴァラツヘリア退団を巡っては、心理面においても影響があると指摘。「何かが壊れたに違いない。それほどのスタッツではなかったかもしれないが、ナポリにとって最高レベルの人材だった」と分析した。また、ジョージア代表FWの代役を期待されたダヴィド・ネレスのほか、サイドバック勢が負傷離脱したことによる影響にも触れた。

そんな中、今週末に予定されているインテルとの首位攻防戦へ向けて、「スクデット争いで持ちこたえ、活気を保つために、フィジカルとメンタルの力を取り戻さなければならない。当初は予想されていなかった争いだが、まだまだ向き合っていく必要がある」とナポリの奮起に期待を寄せた。

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