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中田英寿氏が振り返るセリエA時代「当時は世界一。でも僕はほとんどの選手を知らなかった」

元日本代表MF中田英寿氏が『アスレティック』のインタビューに応じ、現役時代を振り返った。

日本サッカーの先駆者の一人である中田氏。現役時代はセリエAやプレミアリーグでプレーし、日本代表としても3度のワールドカップに出場した。しかし、2006年のドイツワールドカップのブラジル戦を最後に、29歳にして現役引退を発表している。

中田氏は「僕が好きなのはプレーすることであって、指導することでも、コメントすることでもありません。情熱がなくなってしまったんです。情熱がなかったら、自分に嘘をついているようなものでした」と決断の理由を説明した。

クラブレベルでは21歳からイタリアのセリエA・ペルージャでプレーした中田氏。「サッカーを見るわけでも、新聞でサッカーについて読むわけでもなかったです。ただサッカーをするのが好きで、毎日もっといい選手になりたいと思っていました」と話し、当時についてこう語る。

「イタリアに来たとき、セリエAは世界一で、ジネディーヌ・ジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロのような選手がいました。でも、僕は多くの選手は知りませんでした。リーグの半分のチームも知らなかったですね。でも、そのおかげで自分のプレーに集中できました。恐怖心がなかったのは僕の強みでしたね」

ペルージャでわずか1年半を過ごした後、2000年1月にローマへ加入。ユヴェントス戦でゴールを挙げるなど、20年ぶりのリーグ優勝に貢献。中田氏は「僕がローマに帰るたびにファンが『ありがとう』と言ってくれるんです」と振り返った。

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