Luka Modric Real Madrid 2023-24Getty Images

38歳モドリッチは終わらない…「彼はドキュメンタリーの制作を拒絶し続けている。まだまだ最高のレベルでやれると信じているんだ」

レアル・マドリーMFルカ・モドリッチ(38)には、フットボール界での第一線で活躍し続ける自信があるようだ。

今季に入ってレアル・マドリーでの出場機会が激減しているモドリッチだが、ピッチに立てばその存在感はやはり絶大だ。13日のラ・リーガ第31節、敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦(1-0)で、マドリーはチャンピオンズリーグ準々決勝マンチェスター・シティ戦を見据えて多数の主力選手を休ませたが、代わりに先発した背番号10はしっかりと期待に応えている。

マジョルカ戦のモドリッチはプレー数(114回)、パス成功本数(85本)、チャンス創出数(3回)、ドリブル数(4回)、ペナルティーエリア内へのパス本数(5本)がどれもこの試合最多と、マドリーの攻撃を形づくっている。またMFブラヒム・ディアスにあとはボールを枠内に押し込むだけという横パスを送ったものの、ブラヒムがコントロールを優先したのか決めきれなかったために、「ティラ(打てよ)!」と叱咤する場面もあった。

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華麗なボールキープ、しっかりと意図を持ったパスと動き出し、チームメートへの指示……と、随所にらしさを発揮したモドリッチが後半途中に交代でピッチから下がると、マドリーだけでなくマジョルカのサポーターたちもスタンディングオベーションをして、彼という偉大な選手を称えた。加えて、スペインのラジオ局『カデナ・セール』の番組“カルーセル・デポルティボ”の中継放送に参加していた元レアル・マドリーFWプレドラグ・ミヤトビッチ氏も、親友でもあるモドリッチの活躍を称賛している。

「出場していた85分間では、彼が最も素晴らしいプレーを見せていた。両チーム合わせてベストだったよ」

またミヤトビッチ氏によれば、モドリッチ本人は今なお衰えを一切感じていない様子という。元ユーゴスラビア代表FWはそれに関連して、一つの逸話を紹介している。

「ルカはこれまで何度となくドキュメンタリーの制作をオファーされてきた。しかし、そのすべてにノーと言い続けているんだよ。なぜなら、まだまだ最高のレベルでやれると信じているからね」

このマジョルカ戦で85分間プレーしたモドリッチは、次のシティ戦ではベンチスタートになることが濃厚だ。しかし本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われたシティとのファーストレグで、途中出場からチームが3-3の同点に追いつく流れを引き寄せたように、今回もピッチに立った際には重要な役割を務めることが期待される。

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