ブレーメンに所属するGK長田澪は、将来的に日本のA代表でプレーするのだろうか。ドイツ紙『ビルト』によると、日本サッカー協会(JFA)はその可能性を探っているという。
日本人の母を持つ現在21歳の長田。ドイツでは「ミオ・バックハウス」の名で登録されている日独ハーフGKは、今季リーグ開幕戦からブレーメンの正守護神を務め、先月にはU-21ドイツ代表としてデビューも果たした。9月26日のバイエルン・ミュンヘン戦前のトレーニングで肩を負傷し、今月1日時点ではまだ練習に復帰できていない。
こうした中、JFAの関係者がブレーメンのクラブ施設を訪問した模様。『ビルト』によれば、目的は今夏にサウサンプトンから期限付きで加入したDF菅原由勢だけではなく、長田を「母の母国である日本のA代表選手にすること」にあるという。
『ビルト』はクラブのペーター・ニーマイアーSD(スポーツディレクター)のコメントを紹介。「協会の関係者は定期的に欧州のクラブを訪れ、選手たちの様子を確認している。ここを訪れるのも同じ理由からだよ」と述べ、長田に関して直接は触れなかった。
一方で、記事はU-15日本代表での出場歴を持つ長田が、A代表では日本を選ぶ可能性を指摘。「ここ数十年でサッカー国として発展し、すでにワールドカップ出場権も獲得している日本」の一員として、「世界的イベントに参加することは非常に魅力的だろう」とも記している。
さらに記事では、長田が日本を選んだ場合の影響について「同時に、日本代表で公式戦に出場すればドイツ代表でのキャリアは閉ざされる。以前とは違い、若手の有望なドイツ人GKは希少になっている」と懸念。いずれにしても「近く決断を下さねばならないバックハウスにとっての大きなチャンス」と締めくくっている。
