2024-03-18-brazil-cafu(C)Getty images

横浜FM移籍消滅でミランへ。元ブラジル代表カフーが回想「契約にサインしたんだが…」

元ブラジル代表DFのカフー氏がイタリア紙『イル・メッサッジェーロ』のインタビューに応じ、2003年夏の横浜F・マリノス移籍が消滅した当時を振り返った。

イタリア勢同士の対決となるヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ミラン対ローマ戦が11日に迫る中、現役時代に両チームでプレーした経験を持つカフー氏がイタリア紙のインタビューに登場。両チームにまつわる逸話を語った。

自身について「ロマニスタ寄り? ミラニスタ寄り?」と問われると、「面倒なことに巻き込まないで欲しい(笑)。私はローマでもミラノでも気持ちよく過ごしていたよ」と答えたカフー氏。そんな元ブラジル代表DFは、2003年夏、6シーズンを過ごしたローマを退団した当時を回想した。

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「残念ながら物事には終わりがやって来る。ローマは私に対して明確だった。チームを刷新し、若手に力を入れようとしていることを説明された。私はその決定を受け入れ、異なる経験を積むことを決めたんだ」

当初、カフー氏の新天地はJリーグになるはずだったという。すでに横浜FMと契約も交わしていたが、元ミランの同胞レオナルド氏から連絡を受け、急きょJリーグ入りを撤回してミラン移籍を決めたと明かしている。

「だからこそ、日本のチームである横浜FMとの契約にサインしたんだ。ところがある日、レオナルドから電話がかかってきて、(当時のスポーツディレクター、アリエド)ブライダと話をした。『(カルロ)アンチェロッティがミランで2シーズン、プレーして欲しがっている』と言うんだ」

「私はすぐに『本気で? もうすぐ33歳だって分かっているのか?』と反応した。すると2人は『もちろん。君には2年契約を提案したい』と答えた。こんな提案を断るのは不可能だ。最終的に私の決断は正しかった。2年間のはずが5年間になり、スクデットやクラブ・ワールドカップ、スーペルコッパのタイトルを獲得した。チャンピオンズリーグ決勝も2回経験し、1回は優勝したんだからね」

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