今冬の移籍市場でミランに加入したDFカイル・ウォーカーとFWジョアン・フェリックスについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が今後の去就について分析した。
成績不振により、シーズン中に指揮官を交代したミラン。今冬にはウォーカーやフェリックスをレンタルで獲得するなど、大型補強を敢行した。しかし成績は安定せず、セリエA9位と低迷。そうした中で『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、冬の目玉補強2人の今後を分析している。
同紙はまず、ウォーカーについて「ミランで続ける」と予想。ミランとマンチェスター・シティの間で500万ユーロ(約8.2億円)の買い取り金額が設定されているようだが、「その金額で彼の長所を全て兼ね備える選手を見つけるのは難しい」との見解を示している。
ミランは当初、5月に35歳を迎えるウォーカーの年齢やフィジカルコンディションを不安視して買い取りOPでの獲得にとどまっていたと伝えられているが、「ウォーカーは信頼できる選手であることに変わりなく、当然ベテランでもある」と指摘。「彼は経験値のおかげで、ミランのカオスの中で初戦から大げさな振る舞いをすることがなかった。これほどチームメートたちに怒らなければならない状況は想定していなかったかもしれないが……」と評価している。そのうえで「彼はクラブが買い取り手続きを進めることを願っているだろうが、誰が来シーズンのミランのベンチに座るとしても、その望みは満たされるはずだ」との見通しを示した。
一方、フェリックスについては「最初、輝かしく、魅力的で素晴らしい“スーパームーン”のように見えたが、彼はその陰の部分になっている」とし、印象が変化したことを伝えた。加入直後はゴールやアシスト、ノールックパスを披露するなど「暗いシーズンの途中にやって来た灯台」としたが、「灯台は消えてしまった。誰かがコンセントを抜いたに違いない」と主張している。
そして「あまりにも早く消えた炎だった」と続け、「チェルシーは彼を買い取りなしのローンでミラノに送り出したが、6月に再び彼を迎えることになる」とシーズン終了後のミラン退団を予想。「ジョアンは、自身の運命を変えるためにシーズン終盤に重要な足跡をいくつか残すしかない」と締めくくっている。
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