ミランがマンチェスター・シティに所属するイングランド代表DFカイル・ウォーカーの獲得を目指し、所属先に正式オファーを提示したと、イタリアメディア『スカイスポーツ』が20日、報じている。
昨年末にパウロ・フォンセカを解任し、セルジオ・コンセイソン新監督の下で再出発したミラン。リーグ戦での成績が8位と低迷する中、今冬、守備の補強として34歳のイングランドDFウォーカーの獲得に迫っている。
ミランは今冬、ウォーカーとマンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォードを補強候補にリストアップ。当初は戦術上、ラッシュフォードを優先していたが、交渉が難航する中、ミラノ行きを希望するウォーカーへとシフトしたと見られている。
ミランは、34歳のイングランド代表DFがサイドバックだけでなく、センターバックもカバーできるユーティリティ性のほか、『ガゼッタ・デロ・スポルト』によれば、パーソナリティーや勝者である点など、ロッカールーム内での影響力も考慮したとみられている。
ミラノの名門クラブは、すでにウォーカーと2027年6月末までの契約で個人合意に至ったことが報じられていたが、20日、所属先のシティに対して初めて正式オファーを提示したとみられる。ミラン側は、選手本人との合意を強みに、シティに対し、レンタル料無料の半年間のローン移籍(買い取りオプション付き)を提案したと伝えられている。イタリアメディアは、21日が決定的な一日となる可能性を指摘すると共に、ウォーカーのミラン行きが実現すれば、EU圏外選手枠の影響から、マンチェスター・UのFWマーカス・ラッシュフォードの獲得が消滅する見通しを伝えた。
このため、ミランはFW補強について、フェイエノールトのサンティアゴ・ヒメネスとセビージャのドディ・ルケバキオの獲得を新たに検討。それぞれの所属先に問い合わせを行ったことが報じられている。しかしどちらも獲得資金が少なくとも4000万ユーロ(約64億円)に上るとみられており、交渉は難航が予想される。


