元ラツィオのアルバニア人敏腕ディレクター、イグリ・ターレ氏が、ミランのスポーツディレクター(SD)に就任する可能性が高まっている。イタリアメディア『スカイスポーツ』が3日、伝えている。
今シーズンは2人のポルトガル人指揮官の下で苦戦し、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト16進出を逃し、セリエAでは第27節終了時点で9位に低迷するミラン。そんな中、ジョルジョ・フルラーニCEOは、SDの選定を進めていることを明かしていたが、イタリアメディアは元ラツィオのターレ氏が有力であると伝えている。
ターレ氏は、28日にロンドンでミラン側と接触したことが報じられており、現時点で元ラツィオのSDが「ゴールに近い」と見られている。ミランでは、ジェフリー・モンカダ氏がテクニカルディレクター(TD)を務めているが、ターレ氏と良好な関係を築いていることから、ターレ氏が起用された場合、モンカダTDもクラブ内にとどまる見通しとされている。
このほか、ミランのディレクター候補には、アンドレア・ベルタ氏も浮上したが、元アトレティコ・マドリーのSDは、アーセナル行きが近づいている模様だ。また元ユヴェントス幹部のファビオ・パラーティチ氏も、ミランのオーナーのジェリー・カルディナーレ氏やズラタン・イブラヒモヴィッチ氏との面会が伝えられたが、プレミアリーグに残留することを希望しているとみられる。
ミランの動向を巡っては、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』も「ミランの改革! 選手、幹部、ベンチ…夏に起きる全てのこと」との見出しで注目している。2023年にパオロ・マルディーニ氏らがクラブを去った後の強化部門について「(ズラタン)イブラ(ヒモヴィッチ)をアドバイザーに置いてフルラーニCEOとモンカダTDの間で役割を再分配し、内部で再編成したが不適当だったことが判明した」と指摘。「SDがおらず、SDがやって来ることになる」と述べ、ターレ氏が筆頭候補であることを伝えた。


