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“現代サッカーにおけるサッキ”は?名将が明かす「私よりも優れた指揮官はいるよ」

名将アリゴ・サッキ氏が17日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、自身の去就を巡るうわさ話や、現在の指揮官などについて語った。

かつてミランを率いてスクデットを獲得したほか、2度のチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)制覇を果たしたサッキ氏。4月に79歳を迎える名将が、自身の現場復帰に関するうわさ話に言及した。

「監督復帰を検討しているかって? 冗談だろう。私はカルチョに人生の全てを捧げたが、現在は78歳だ。どうやってベンチ復帰を考えられるのかね? 私はバカじゃないよ。誤解が生じたのだろう。私は単純に、(モンツァCEOのアドリアーノ)ガリアーニにメッセージを送っただけだ。『もしモンツァが助けを必要としているのなら協力する』と書いたが、監督に就任するためではない」

「サプライズはあり得ないよ。監督やディレクターとやり取りして、カルチョの“病気”と言うくらいカルチョには関わっている。このスポーツには私の全てを捧げ、改善するためなら何でもしたいくらいだ。だが再び、ベンチに座るつもりは全くない」

続いてサッキ氏は、“現代サッカーにおけるサッキ”について問われると、自身の過去のキャリアを振り返りつつ、考えを示した。

「信じてくれ、私よりも優れた指揮官はいるよ。例えば特に、私の友人の(カルロ)アンチェロッティや(ジョゼップ)グアルディオラらがいる。しかしあの史上最強クラブとしてFIFAに選出されたミランでわれわれが成し遂げたことを繰り返すことは難しいだろう。あのチームには、明確なプロジェクトがあり、革新的なプレーがあり、優秀な選手たちがいて、素晴らしい人々と、みごとに機能していたクラブがあった」

■将来へ進み始めたセリエA

78歳の名将は、現在のセリエAで関心を抱く指揮官も明かした。

「イタリアのカルチョの動向は興味深く追っている。ようやく動き出し、古い道を離れて、将来へと進み始めたように思う。勤勉に謙虚に取り組んでいる指揮官たちがいる。私はアントニオ・コンテを深く尊敬している。それから(マルコ)バローニの手腕を発見することができた。彼はラツィオで小さな宝石を作り上げた」

「それから注意深く、批判的な視点をもって、ユーヴェにおけるチアゴ・モッタの進化を見守っている。彼には時間が必要だが、優秀な指揮官であり、選手やチーム全体にアイディアを浸透させることができるはずだ」

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