現地時間19日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)が開幕し、グループFではミランがホームのサン・シーロにニューカッスルを迎えた。
パリSGとドルトムントも同居し、“死の組”と形容されるグループF。7度のCL優勝経験を誇る名門ミランに対し、21年ぶりにCLの舞台を戦うニューカッスルはやや硬さのある立ち上がりとなった。
このため、序盤のペースはミランが握る。13分、バックパスのミスからGKポープのクリアを拾われ、ポベガのミドルシュートが枠を捉えるもGKポープが横っ飛びではじく。さらにこのこぼれ球を拾っての左クロスをファーサイドのチェクウェゼが頭で合わせるも、再びGKポープが立ち塞がった。
さらに18分、クルニッチのミドルシュートはGKポープがはじいてCKへと逃れると、このCKをゴール前に飛び込んだテオ・エルナンデスがピタリと頭で合わせるが、またしてもGKポープが正面ではじき事なきを得た。
守護神の好守に救われる形が続くニューカッスルはなかなか硬さが取れず、中盤から前にボールを前進させることができない。
攻勢のミランは32分、レオンの縦パスに左サイドを抜けたテオの折り返しをニアサイドに走り込んだジルーが合わせるもサイドネットの外。34分にはドリブルでエリア内に切り込んだレオンがDFをかわし切ったところでヒールでのシュートを試みるが、バランスを崩してしまい失敗。再三のチャンスを決めきることができない。前半は互いに無得点で終わったものの、無失点で済んだニューカッスルと、仕留めきれなかったミランの構図は明らかだった。
イエローカードを貰っていたカラブリアに代わってフロレンツィを後半のピッチに送り出したミランは、後半も立ち上がりからボールを保持してペースを握る。
61分にチュクウェゼとポベガに代えてプリシッチとラインデルスを投入したミランに対し、ニューカッスルもマーフィーとゴードンに代えてカラム・ウィルソンとアルミロンを投入。さらにミランは70分にロフタス=チークがもも裏を痛め、ムサーとの負傷交代を余儀なくされた。
そしてニューカッスルも、トナーリに代わってアンダーソンを投入。昨シーズンまでミランに所属していたトナーリには大きな拍手が送られた。
74分にはフロレンツィの右アーリークロスをゴール前に走り込んだレオンが頭で合わせるも、ゴール上へとわずかに外れる。
ことごとくチャンスが決まらないミランは81分、GKメニャンが足を痛め、GKスポルティエッロを投入。ロフタス=チークに続き、2人も負傷者が出てしまった。
決め手を欠くミランに対し、ニューカッスルは終盤ドローも視野に入れた戦い方でミランの攻勢をしのいでいく。アディショナルタイムの5分間でも均衡は破られず、“死の組”最初の一戦はスコアレスドローに終わった。
■試合結果
ミラン 0-0 ニューカッスル




