GKマイク・メニャンやDFテオ・エルナンデス、FWラファエウ・レオンらミランの主力について、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が24日、特集記事を組み、夏の移籍市場での退団の可能性について分析した。
リーグ戦第26節終了時点で7位(消化試合が1試合少ない)に低迷し、チャンピオンズリーグでもベスト16進出に手が届かず、敗退に終わったミラン。新指揮官セルジオ・コンセイソンの下でも混迷が続くミラノの名門クラブについて、イタリア紙が見解を示した。
同紙は「メニャン、テオとレオンが売りに出される…ミラン、夏は落ちていくスター(流星)たちのメルカートに」との見出しで特集。トリノ戦で精彩を欠いたメニャンについて「GKはかつてアンタッチャブルだが現在はリスクがある」と指摘したほか、「他の2人もスクデットの時のレベルからはるかに遠い」と述べ、次のメルカートでの退団の可能性を示唆した。
前任のパウロ・フォンセカ指揮下のミランも、コンセイソン率いるミランも、「メニャンのやらかしやテオの狂気、レオンの無気力なうろつき」などで「(同時に)少なくとも2人のスターに裏切られてきた」と主張。「3人全員が自らの才能にふさわしいプレーを見せたのはいつが最後だろうか? スーペルコッパをミランにもたらした1月6日に遡る」と述べ、「(ステファノ)ピオリの言う通り、ある種の選手は良い意味でも悪い意味でもバランスを動かす」影響力があることを指摘した。
ミランが軌道修正するためには、「メニャンやテオ、レオンがスクデットの時のレベルを継続的に維持する」ことが必要となる。「2人のポルトガル人指揮官は、飴よりも鞭を使って、ピオリの路線を転換した」が、継続的な結果は出ず、失敗に終わったと振り返った。
その上で2つ目の打開策として「痛みを伴う別れ」を挙げた。「3人の才能に関して注文を付けるところはほとんどなく、ミランへの貢献はみんなの記憶にも残る」が、「クラブはハートだけで考えるべきではない」との見解を示している。メニャンやテオは契約が2026年に期限を迎えることから「移籍金ゼロで失う可能性は高い」として、このまま来シーズンに突入することに懸念を示した。レオンについては、2028年までの契約を結ぶが、「現在、彼のミラノ残留に懸ける者は少ないはずだ。おそらく彼自身もそうかもしれない」とつづり、3人の退団の可能性に言及した。


