ミランのアドバイザーを務めるズラタン・イブラヒモヴィッチ氏は、自身のSNSでサポーターへメッセージを投稿した。
現役時代にミランで2度のセリエA制覇を達成した後、2023年6月に現役を引退したイブラヒモヴィッチ氏。そして同年12月からはアドバイザーとしてミランに復帰すると、本格的に幹部としてクラブの強化に関わることに。昨季限りでステファノ・ピオリ前監督が退任した後、新指揮官の選定にも大きな発言権を持っていることなどが伝えられていた。
しかし今季のミランは、パウロ・フォンセカ監督体制で思うような結果を残せず、昨年末に指揮官交代を敢行することに。セルジオ・コンセイソン監督を新たに迎えたが、コッパ・イタリアでは決勝戦で敗れ、セリエAでは8位で終了。来季の欧州カップ戦出場権を逃している。
厳しいシーズンとなったことで、ミランのサポーターは幹部陣に反発。セリエA最終節のモンツァ戦(2-0)前には、本部であるカーザ・ミランの前に約5000人のファンが集結し、イブラヒモヴィッチ氏やオーナーへの退陣要求を突きつけていた。
そうした状況の中で、イブラヒモヴィッチ氏がSNSを更新。苦しい戦いとなった今季について、サポーターへメッセージを送った。
「夢見たシーズンではなかった。我々が求めていたシーズンではなかった。トロフィー1つ、カップ戦決勝の敗戦1つ。我々のようなクラブでは、それだけでは十分ではない。だが、どんな挫折も我々の情熱を燃やすだけだ。どんな試練も未来を築いていく」
「今季の戦いには敗れたかもしれないが、誰がこの戦いに勝つかは未来が教えてくれるだろう。我々は立ち上がり、成長し、強くなって戻ってくる。フォルツァ、ミラン。いつまでも」
なおミランは、来季に向けてマッシミリアーノ・アッレグリ監督の就任を発表。2010年~2014年まで同クラブを指揮し、セリエA制覇に導いた知将に再建を託すことになる。


