レッチェの指揮官マルコ・ジャンパオロが、セリエA公式ラジオ『ラディオTVセリエA』のインタビューに応じ、自身のキャリアを振り返った。
昨年11月からレッチェを率いるジャンパオロは、ビッグクラブでチャンスをつかむことができなかった過去に言及した。57歳の指揮官はまず、実現しなかったユヴェントス行きを明かした。
「私は2009年にユーヴェに行くはずだったんだ。だが当時の私は若く、選手としても素晴らしい実績はなかった。半分無名の存在で、もしあのチャンスが実現していたとしたら、考えられないことだった。失望は大きかったが、忘れようと努めた。私のネガティブな浮き沈みは、あの時の失望の影響だと考える者がいるようだが、そうではない」
その10年後、2019年6月にミランの指揮官に就任したジャンパオロ。だが成績不振により、わずか3カ月ほどで解任された。「あれはビッグチャンスだった。だが多くの側面から見て、ポジティブな結果ではなかった」と振り返る。
ジャンパオロは、現在インテルの中盤で不可欠な存在となったハカン・チャルハノールを、当時インサイドハーフなどで起用していたが、「いまほど自信を持っていなかったチャルハノールに『君は強い』と常に伝えていたが、彼はまだ準備ができていなかった。より攻撃的なポジションでプレーすることを好んでいたんだ」と明かした。
そんなレッチェ指揮官は過去を振り返り、「キャリアにおいて、できることをしてきた。ビッグクラブ1チームをかすめ、もう1つのビッグクラブでは追い出された。もう私がビッグクラブの指揮を執るチャンスはないだろう。仕事がある限り、この職業は続けていくつもりだ」と語った。
