Matteo Gabbia Inter MilanGetty Images

ミランで苦しむ下部組織出身DF、代理人が不満「尊重されるべき」…伊紙も疑問「なぜプレーしない?」

ミランに所属する25歳DFマッテオ・ガッビアの代理人が6日、イタリアのラジオ局『ラディオ・スポルティーヴァ』のインタビューで起用法に不満を示した。

ミランの下部組織出身で、今シーズンはパウロ・フォンセカ前監督の下でのミラノダービーで決勝点を挙げる活躍を見せたガッビア。一時はレギュラーに定着していたが、フィジカルトラブルによってチーム内の序列を落とし、セルジオ・コンセイソン監督の下では9試合の出場にとどまるなどベンチを温める日々が続いている。

すでにチャンピオンズリーグでは敗退、セリエAでも第27節終了時点で9位と低迷するミラン。コンセイソン監督はこれまで、センターバックにマリック・チャウとストラヒニャ・パヴロヴィッチを主に起用してきたが、ガッビアの代理人を務めるトゥッリオ・ティンティ氏がラジオ番組で不満を漏らした。

「ミランは数カ月前に契約を延長したが、(ガッビアは)イタリア人であるため、常に指揮官を説得しなければならない立場にある。一方、他の選手たちはここへやって来れば、(レギュラーの)シャツを与えられる。彼はもう少し尊重されるべきだ。ミランにふさわしく、ミランの選手としてふさわしい振る舞いを見せてきたからね」

また、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』もミランのCBを巡る現状に疑問を呈した。「ガッビアとチャウのペアの謎……失点が他のペアの3分の1だが、ほとんどプレーしない」と指摘。「なぜマッテオ・ガッビアとマリック・チャウが一緒にプレーしないのか?」、「ガッビアとチャウが一緒にプレーした661分間で失点はわずか3ゴールだ」と指摘し、「他のペアは1失点するのに平均で72分間ももたない。とてつもない差だ」と分析した。さらに「チャウとガッビアは、より足元の技術に優れていて、スピードはないが、高い注意力を保つことができる」と主張。「状況を読むことにより長けていて、危険を遠ざけておくことができる」と2人の良さを強調している。

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