インテル・マイアミFWリオネル・メッシが、可能性がありながらも最終的に実現しなかったバルセロナ復帰を振り返っている。
昨季限りでパリ・サンジェルマンを退団したメッシにはバルセロナ復帰の可能性があった。が、アルゼンチン代表FWはチャビ・エルナンデス監督と何度も話し合いながらも、財政難に陥るジョアン・ラポルタ会長率いる古巣を最後まで信用できなかったこと、競争レベルを少し下げたかったことを理由に、メジャー・リーグ・サッカー(MLS)移籍を決断していた。
先にカタール・ワールドカップ優勝を最大の要因に8回目のバロンドールを受賞したメッシは、主催する『フランス・フットボール』とのインタビューに応じて、今夏の出来事について振り返っている
「バルサに戻ることもできたが、そうはならなかった。最初に考えたのは自分の家に戻ることだったよ。バルセロナでプレーして、ずっと夢見てきたようにあそこで引退してってね。でもそうはできなかったんだ」
MLSのシーズンオフにバルセロナにレンタル移籍する可能性も報じられたメッシだが、そのことは完全に否定。欧州フットボールから離れたことに未練はないようだ。
「何でもないことだ。僕はアメリカに行くという一歩を踏み出したわけだし、もう欧州でプレーすることはないと思う」
「もちろん残っているキャリアの中で、チャンピオンズリーグやラ・リーガでプレーできないこと、特別な感覚を覚える試合に参加できないことには寂しさを覚える。それでも僕は可能な限り楽しんだ。フラストレーションとかはまったく感じてないよ」
メッシは今もバルセロナの「試合を見続けている」ことも明かしている。
「チャビの到着からチームは進化を果たしたと思う。レヴァンドフスキとかクンデのように極上の若手と経験豊富な選手たちを混ぜ合わせてね」
現在36歳のメッシは、自身の引退時期について問われて「自分の望むようにプレーできなくなったらだね。時間が明かしてくれるだろう」と返答。スパイクを脱いだ後、バルセロナに戻る考えのようだ。
「フットボールのキャリアを終えたとき、バルセロナに戻ることになる。あの街こそ僕たちのホームで、そこには色々な慣れ親しんだことがあり、友人たちがいる。でも今すぐに戻るわけじゃない。まだそうしようとは考えていないし、望んでもいないよ」
「2026年ワールドカップ出場? その頃の自分の年齢(39歳)を考えると難しいだろう。でも、自分の体次第だね」




