MbappeGetty Images

エンバペはもう止まらない…圧巻のドライブシュートで6戦7発‼︎レアル・マドリー、難敵エスパニョールも下して今季全勝をキープ!

20日のラ・リーガ第5節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのエスパニョール戦を2-0で制した。

ラ・リーガ開幕4戦全勝、チャンピオンズリーグ初戦ではマルセイユを下して、成績的に完璧なシーズンスタートを切ったシャビ・アロンソ監督率いるマドリー。国内リーグ5試合目の相手は、ここまでにバルセロナと並ぶ勝ち点10を獲得するなど、今季サプライズチームとなりそうなエスパニョールだ。

シャビ・アロンソ監督はマルセイユ戦でベンチスタートとしたヴィニシウスを先発に復帰させ、出場停止のハウセンの代わりにはラウール・アセンシオを起用。またギュレルを今季初めてベンチに置いてゴンサロを出場させ、システムを4-2-3-1から4-4-2に変更している。全スタメンはGKクルトワ、DFカルバハル、アセンシオ、ミリトン、カレーラス、MFマスタントゥオノ、バルベルデ、チュアメニ、ヴィニシウス、FWゴンサロ、エンバペ。

前半、マドリーはエスパニョールの堅守を前に苦戦。マノロ・ゴンサレス監督率いるチームは、マドリーのポゼッションこそ許したものの、非常によく組織された4-4-2の守備ブロックでシュートを放つことはほぼ許さない。そしてボールを奪い返せば、プアードを中心とする速攻からGKクルトワが守るゴールへ迫っていった。

攻め手がみつからない状況のマドリーだったが(ハウセンの配球がないことも響いていた)、このチームには圧倒的な個の力がある。22分、それを見せつけたのはミリトンだった。ブラジル代表DFはゴール手前、30メートル以上はあるミドルレンジから右足を一閃。少し左回転がかかった強烈なスピードのボールは、横っ飛びしたGKドミトロヴィッチの手から逃げるような軌道を取り、枠内左隅に勢いよく飛び込んでいる。

リードを得たマドリーはその後もボールを保持して攻め込んだものの、エスパニョールの守備ブロックはなかなか崩れない。次にベルナベウを沸かせたのは、アディショナルタイム2分のこと。速攻からヴィニシウスが敵陣を独走し、ゴール前でグラウンダーのクロス。これにエンバペが滑り込みながら合わせたが、ボールはわずかに枠の右に外れている。前半は1-0で終了した。

迎えた後半、エスパニョールが少し前に出てきたことでカウンターを仕掛けやすくなったマドリーは、47分に追加点を記録した。速攻の場面で、左サイドのヴィニシウスがエスパニョールのDFラインをジリジリと押し下げてから、ペナルティーエリア手前左のエンバペに横パス。背番号10が思い切りよく右足を振り抜くと、ドライブ回転がかかった強烈なシュートが枠内左に収まった。エンバペは今季ラ・リーガ5試合5得点、マドリー公式戦6試合7得点、フランス代表含めれば8試合9得点の暴れっぷりだ。

その後、マドリーはヴィニシウスのドリブルを中心とした攻めを見せる。65分にはエンバペのシュートがドミトロヴィッチに当たり、ルーズボールをヴィニシウスが押し込もうとしたが、ポストに当たっている。シャビ・アロンソ監督は77分に交代カードを切り、マスタントゥオノ、ヴィニシウスを下げてブラヒム、ロドリゴをピッチに立たせた。

終盤、マドリーはリスクをある程度排除した“守るポゼッション”でゲームをコントロール。シャビ・アロンソ監督は89分にさらなる交代カードを切り、チュアメニ、エンバペを下げて負傷から復活したカマヴィンガ、ベリンガムを実戦復帰させている。「ヘイ・ジュード」の合唱が起こり、ベリンガム帰還が祝われるベルナベウで、マドリーは2点リードを最後まで維持して試合終了のホイッスルを聞いた。これで6戦6勝……今季全勝をキープしている。

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